行政書士試験に受かる気がしません…。
どうすれば試験への不安を解消し、合格できる自信がつきますか?
行政書士試験の合格率は、例年約10%前後を推移しており、他の資格試験と比較してもかなり難易度が高い資格だといえます。
受験生の中には、1年以上試験勉強を続けている人も珍しくなく、中には数年受験しても合格しない人もいるほどです。
あまりにも多く試験に失敗していると、本人の学習に対するモチベーションも低下してしまいます。
合格するためには、できるだけ計画的に学習にあたり、出題傾向に沿った対策が必要です。
この記事では、行政書士試験に受かる気がしないと感じている人のために、合格するためのコツを分かりやすく解説しています。
まずは合格を目指す目的と決して無理のない、学習計画を立てることが大切です。
行政書士試験に受かる気がしないと感じられる7つの理由
行政書士試験に受かる気がしないと感じられる理由としては、主に次のような項目が挙げられます。
- 試験勉強がきつい
- 合格率が10%前後とかなり低い
- 試験範囲が広すぎる
- 法律用語の理解に苦労する
- 何回受けても不合格になる
- 一般知識で落ちる
- 合格する自信がない
大概がどれかの項目に該当する理由を述べているため、これから受験される方は対策を練って、賢く試験攻略を目指しましょう。
試験勉強がきつい
行政書士試験に合格するまでに必要な試験時間は、800〜1,000時間だとされています。
独学だとかなりきつい試験となるため、多くの受験生が通信制講座や予備校などの、外部のサービスを利用している状況です。
中には、それでも合格できずに悩んでいる受験生もいるため、あなたに適した学習方法で戦略的に試験対策を練る必要があるでしょう。
万が一、勉強がきついと感じた際には、一度学習から離れてみたり、他の学習方法を試してみたりなどして、視点を変えてみるのがおすすめです。
合格率が10%前後とかなり低い
行政書士試験の合格率は、毎年約10%前後を推移しており、他の資格試験と比較してもかなりの難関資格となっています。
どれだけ準備して試験に臨んでも、全体の1割程度しか合格しないのであれば、運の要素もあると言っても過言ではありません。
受験生の中には「あと1問正解していれば合格だった…」という人も珍しくありません。
とはいえ、受験生にできることは試験に備えて学習することだけですので、合格率に惑わされずに淡々と必要な学習を行うべきです。
試験範囲が広すぎる
行政書士試験の試験範囲は、他の資格試験と比較してもかなり広いです。
必要な学習期間としては、半年から1年ほどかかるといわれていることからも、どれだけ試験範囲が広いかが予想できるでしょう。
とはいえ、行政書士試験も他の試験同様に毎年出題傾向が偏っているため、出題率の高い分野を中心に学習するのが効率的です。
何も試験範囲の全てを覚える必要はありません。
法律用語の理解に苦労する
行政書士試験には、法律関連の用語が豊富に出題されるため、一般的な法律用語に関しての理解がないと問題が解けません。
問題文をよく読み理解する必要があるため、法律用語を知らないと全く回答が分からなくなります。
そのため、法律関連に関して初心者レベルからはじめる際には、必ず先に法律用語を押さえておくべきです。
法律用語においては、知らない単語が出てきたらその都度に、調べる癖をつけるようにしましょう。
何回受けても不合格になる
受験生の中には、毎年行われる行政書士試験を何度も受験しているが、何回受けても不合格になる人もいます。
何度も不合格になっていると、当然ながら自信を失い、学習に対するモチベーションも低くなってしまいます。
人生における時間は有限ですので、学習計画を立てる時点で「何度目までに合格する」という目標設定も、予め立てておきましょう。
投資と同じで資格試験でも損切りができないと、いつまで経ってもズルズルと貴重な時間とお金を失うだけです。
一般知識で落ちる
行政書士試験には、一般知識という項目があり全部で14問出題されますが、そのうち6問以上正解しないと足切り(不合格)にあってしまいます。
合格者のほとんどが一般知識の項目で8問以上正解しており、これから合格を目指すのであれば、同じように8問以上の正解を目標にすべきです。
ただ、受験生の中には他の項目で合格点を叩き出しても、一般知識が1問足りずに足ぎりされてしまうことも珍しくありません。
一般知識で正解するためには、文章理解が非常に重要になるため、まずは多くの問題を解いて問題になれる必要があります。
その上で、あなた自身に足りない知識を把握し、補うような学習が別途必要です。
合格する自信がない
そもそも合格する自信がないという人は、単純に勉強不足である可能性が高いです。
そもそも自信は最初から備わっているものではなく、あくまでも本人が努力する過程で培うものです。
根拠のない自信を身につけても試験には合格しませんので、まずは必要な学習を淡々と継続してみてください。
自ずと行政書士試験に対する自信が、あなたの中にも培われるはずです。
行政書士試験に受かる人と受からない人の違いや特徴
行政書士試験に受かる人と受からない人の違いや特徴に関して、それぞれ分かりやすく書き出してみました。
受からない人の特徴(×) | 受かる人の特徴(○) |
---|---|
・点数を取るための対策ができていない ・暗記に頼りがちになっている ・知識はあるが本質が理解できていない ・全科目を平等に勉強している ・学習科目に優先順位がないため、全科目が中途半端になりがち ・複数のテキストを利用している ・点数ギリギリで落ちてしまい、合格を諦めてしまう | ・点数を取るための正しい対策法を知っている ・問題の本質が理解できている ・自身の得意分野と弱点が把握できている ・点数が取れる科目に絞って勉強している ・自分が確保できる勉強時間と配点率を見比べて、戦略的に学習を行っている ・一つのテキストに絞って、それを徹底的に使い倒している ・法律の知識が最新のものか逐次チェックしている ・試験勉強の息抜きが上手い |
行政書士試験は難関資格というだけあって、多くの受験生が勉強半ばにして、諦めてしまう場合が大変多いです。
合格者の多くは試験2〜3回目で合格しており、次に多いのが1回目の試験で合格している人です。
中には10回以上受験してようやく合格した人もいるため、1度や2度の失敗は決して珍しくありません。
万が一、1回目の試験で不合格だったとしても、冷静に状況を整理して何が自分自身に足りなかったのかを考え、次に向けて最善の戦略を練ることが重要です。
行政書士試験に1度や2度失敗しても、決して諦めないでください。
行政書士試験に合格するための7つのコツ【勉強法】
行政書士試験に合格するための7つのコツに関して、分かりやすくご紹介します。
- 合格を目指す目的や学習計画を立てる
- 1日の勉強時間を決めておく
- 通信制講座を活用して効率的に学習を進める
- スキマ時間はスマホアプリで学習する
- 過去問題集を最低でも10周は解いて問題になれる
- 先輩の行政書士に問題の傾向や勉強法を直接聞く
- 模擬試験を受けて本番に備える
試験範囲がかなり広いため、学習にあたる際には戦略的に行う必要があります。
あなたに適した学習方法で、無理なく効率的に進めていきましょう。
合格を目指す目的や学習計画を立てる
行政書士試験を受験し合格を目指す目的を、最初に明確に定めましょう。
ゴールとなる目的が明確でないと、学習に対するモチベーションが続きません。
その上、学習には800〜1,000時間という膨大な時間を投下することになるため、軽い気持ちで学習を始めてしまうと引くに引けなくなります。
学習にはお金もかかりますので、安易な気持ちで取り組むべきではありません。
合格を目指す目的がハッキリしている人は、既存の通信制講座や予備校などを利用して、学習計画を立てるのが得策です。
1日の勉強時間を決めておく
行政書士試験の学習にあたる前に、1日に取り組む学習時間を予め決めておきましょう。
既に学習習慣が身についている人であれば良いですが、習慣を持っていない人からすると学習を継続させるのは至難の技です。
そのため、予め学習する時間と場所を決めておくことで、学習に対するスイッチが入りやすくなります。
また、長時間の学習を行う際には「ポモドーロテクニック」を活用すると良いでしょう。
ポモドーロテクニックとは、25分間学習したしたらその後、5〜10分の休憩を必ず挟む学習方法です。
人間が集中できる時間は実際にはかなり短いため、学習時間を短時間で区切って取り組むことで、より長く集中して学習に取り組めるという訳です。
通信制講座を活用して効率的に学習を進める
行政書士試験で合格を目指すのであれば、独学ではなく通信制講座や予備校を活用した方が得策です。
大学で法学部を専攻していた人であれば、ある程度法律に関する知識が備わっているため、独学でも合格できる可能性はあるでしょう。
しかし、全くこれまで法律の勉強をしてこなかった人が、行政書士試験に独学で挑んでしまうと、膨大な学習時間が必要になります。
必要以上に時間をかけて非効率な学習を行うよりも、すでに十分対策が練ってあるテキストやノウハウを提供しているサービスを利用した方が、早く合格できます。
スキマ時間はスマホアプリで学習する
行政書士試験に関する学習方法の一つに、スマホアプリを活用したやり方があります。
最近はとても優れた学習アプリも数多く出回っており、移動時間や通学時間中のちょっとしたスキマ時間でも効率的に学習が行えます。
アプリによっては動画教材なども用意されているため、より学習の効率をあげたいのであれば、スマホアプリを活用しない手はありません。
過去問題集を最低でも10周は解いて問題になれる
行政書士試験に関する学習を行うのであれば、過去問を中心に対策を練るのが定石です。
最新の過去問を中心に解いていくことで、最近の問題の傾向を知ることができるほか、より早く問題になれることができます。
ただし、複数のテキストを並行して利用するのはおすすめしません。
あくまでも信頼できるテキスト一つに絞って、それを何度も何度も解くように心がけましょう。
先輩の行政書士に問題の傾向や勉強法を直接聞く
すでに行政書士試験に合格した先輩に、意見を仰ぐのも一つの方法です。
勉強への取り組み方や学習プランの立て方など、必ず参考になる点があるでしょう。
学習に対するモチベーションアップにも繋がるほか、合格した後の資格の活かし方なども非常に参考になるはずです。
模擬試験を受けて本番に備える
模擬試験とは、本番同様の状況下で受ける最終テストのようなものです。
本番でどのような試験内容が出題されるか、過去のデータをもとに予想した上で、試験内容が構成されているため、より本番に近い状況で腕試しができます。
模擬試験で合格点を獲得しておけば、大変良い状態で本試験も臨めるはずです。
ただし、模擬試験で良い点数を取ったからといって、必ずしも本試験で合格するとは限りません。
行政書士に受かる気がしない人に関するよくあるQ&A
行政書士試験に受かる気がしない人にありがちな悩みや質問を、それぞれ分かりやすく質問形式でまとめてみました。
同じような悩みを持っている方は、ぜひとも回答を参考にしてみてください。
不安は誰もが感じているものですので、どう対処するかが問われます。
Q.行政書士試験に何年も受からない場合は、諦めた方がよいですか?
行政書士試験の合格者の中には、10回以上受けて合格した人もいるため、途中で投げ出してしまうのは勿体無いです。
投げ出すということは、それまで掛けてきた時間やお金が無駄になる可能性が高くなるため、合格するまで粘りましょう。
どうしても個人で決心できない場合は、実際に合格した人に一度、直接相談してみることをおすすめします。
Q.行政書士試験は何年くらい勉強すれば合格しますか?
行政書士試験に合格するために必要な学習期間としては、最低でも半年から1年間です。
一般的には2〜3回ほど受験してようやく合格するのが普通ですので、2年から3年間は学習期間としてみておくと良いでしょう。
Q.行政書士試験が「簡単だった」という人はどんな方でしょうか?
行政書士試験を1回で合格する人の中には、もともと他の士業資格を持っている人や、大学で法学部を専攻していた人などが大半を占めます。
試験対策を始める前の段階で、法律に詳しければ詳しいほど、合格率が高くなる傾向にあります。
そのため、すでに法律関連の仕事をしている人にも、試験が簡単に感じられるかも知れません。
Q.行政書士試験に半年で合格することは可能ですか?
すでに法律関連にある程度詳しい人であれば、半年間の試験対策でも十分合格が目指せます。
ただし、法律に詳しくない初心者がいきなり半年だけ学習して、合格を目指すのは至難の技です。
そのため、1年間程度の長期的な学習プランを立てることをおすすめします。
Q.模試でどのくらい点数が取れれば合格できそうだと思いますか?
模擬試験で合格ラインを超えているようであれば、本試験でも合格点を獲得できる可能性が高くなります。
ただし、100%合格するというわけではありませんので、たとえ模擬試験で高得点が取れたとしても、油断せずに本試験に臨んでください。
まとめ
行政書士試験に受かる気がしない人にありがちな理由と、その対策に関して解説しました。
- 試験勉強がきつい → 気持ちの切り替えを行う
- 合格率が10%前後とかなり低い → 合格率に惑わされない
- 試験範囲が広すぎる → 全てをカバーする必要はない
- 法律用語の理解に苦労する → 知らない単語はその都度調べる
- 何回受けても不合格になる → 「何度目まで合格する」という目標を最初に立てる
- 一般知識で落ちる → 過去問を解いて読解力を上げる
- 合格する自信がない → 単純に勉強不足である
何度受けても受からないという人は、一度学習から離れてリフレッシュしてみることをおすすめします。
気持ちが切り替われば、試験に対する向き合い方や見方も変わってくるため、また学習に対するモチベーションも上がる可能性が高いです。
それでもダメな時は、実際に試験に合格した人に直接相談してみてください。
一人で学習するのに疲れた人は、他の受験生と一緒に学習できる予備校や、その他のコミュニティを利用してみると良いでしょう。
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