こんにちは、宅建講師の大野翠です。
さて今回は、宅建試験合格のための学習スタイルについて解説します。
大きく独学と通学に分け、それぞれの特徴や向いている人について紹介していきます。
宅建学習・独学の場合
宅建学習を独学で進める場合のポイントは以下の2つがあります。
- テキスト代程度で済む(経済的負担が少ない)
- 余裕を持った学習計画の立案
独学とは、テキストや問題集などを自分で選び購入し、それに基づいて学習を進める方法です。
宅建試験は、年々注目されている資格のため、どの書店の資格書コーナーにも多くの宅建試験関連の書籍が並んでいます。
市販されている参考書や問題集の値段は内容に応じて差がありますが、せいぜい1万円もあれば学習に必要な最低限の書籍は揃います。
このため独学は、後述する通学の場合に比べて非常に安価で済み、経済的負担が少ないと言えます。
一方で、書籍上だけで理解する必要があるため、特に初学者でまわりに質問できる人がいない場合は知識定着までに時間がかかる場合があります。
また、市販の宅建関連書籍は非常に種類が多いため、どれが自分の学習スタイルに合致しているか選ぶのは容易ではありません。
独学が向いている人
次に挙げるような人は、独学に向いています。
- 自分のペースで着実に学習ができる人
- あまりお金をかけずに学習を勧めたい人
- 基本的な民法の知識がある人
独学が向いているのは、自分なりの学習計画を基に、着実に合格までのルートを描ける人です。
特に社会人の場合は、勤務の都合で平日になかなか学習時間が取りづらいこともあります。
その中でもコツコツ学習を進めていける人は、独学が向いていると言えます。
また、参考書などにあまりお金をかけずに学習を進めたい人も独学に向いています。
購入した参考書や問題集を繰り返すことで知識定着を図り、合格を目指して学習を進めると良いでしょう。
さらに、すでに民法の知識を持っている人は独学でも良いかもしれません。
宅建で学ぶ知識のうち、多くの初学者が苦戦するのは民法(権利関係)です。
そのため、過去に別の資格取得学習で民法の知識がある人や、法学部卒業の人などは、宅建学習を進めるうえで大きなアドバンテージになります。
宅建学習・通学の場合
資格の専門学校へ通学して宅建合格を目指す場合、次のような特徴があります。
- テキスト選びから学習計画まで学校が全てやってくれる
- すぐ質問できる講師がいる
資格の専門学校に通学し宅建合格を目指す場合、指定のテキストを購入し講義を受ける仕組みです。
また、おおまかな学習計画も既に決定しているため、受講者は学校に通うだけで良いというメリットがあります。
通学では実際に講義をする講師がいるため、その場で質問し疑問をすぐに解決できます。
一部の専門学校では、動画配信によって受講する場合もあります。
その際でも講師への質問は可能で、当日または近日中に解答が戻ります。
通学では、同じ資格の合格を目指す仲間ができる点はメリットといえます。
仲間同士で励まし合ったり、切磋琢磨しながら同じ目標に向かって学ぶことは心強いでしょう。
一方デメリットとしては、通学費用がかかる点が挙げられます。
専門学校ごとに通学コースがいくつか用意されていますが、一番費用がかからないものでも数万円はかかります。
国がキャリアアップのため支援している「教育訓練給付金」の対象となるコース(専門学校)であれば、所定の範囲内で金銭的なサポートが受けられます。
もし通学を検討している場合で費用面が心配な場合は、教育訓練給付金の対象かどうかを調べてみることをお勧めします。
通学が向いている人
次に挙げるような人は、通学が向いています。
- 効率よく確実に合格を目指したい人
- 通学費用が準備できる人
- 初めて宅建受験をする人
通学は独学よりも費用はかかりますが、学校独自に徹底したノウハウを持っているため確実に合格を目指したい人は向いていると言えます。
通学ではテキスト作成からスケジュール管理まで、これまでの受講者のデータなどを基に管理されています。
そのため、初めて宅建学習をスタートする場合でも安心です。
また、通学のための費用が準備できるかどうかは必ず事前に確認しましょう。
学校独自の教育ローンが利用できる場合もあるため、資金面で不安がある場合は学校へ相談の上検討しましょう。
まとめ
宅建合格を目指す勉強法として、独学と通学の2つを紹介しました。
独学と通学には、どちらもメリット・デメリットがあります。
自身の場合はどちらなら学習を進められそうか、本記事を是非参考になさってください。
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