宅地建物取引士になったら何ができる?合格後のイメージを明確にしよう

宅建

こんにちは、宅建講師の大野翠です。

宅地建物取引士の学習を進めている皆さんのほとんどは、合格することを目標にしているかと思います。
もちろん、まずは合格しないことには、その先のイメージができないとも言えます。

一方で、合格後「宅地建物取引士」になった自分を目標に据えることで、より効率よく学習を進める効果が期待できます。

宅建士になったら何ができるのかを具体的に知ることでイメージを明確にし、合格を確実にしましょう。

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宅地建物取引士だけができること

宅地建物取引士だからできることを独占業務といいます。宅建士の独占業務に関しては、宅建学習のなかでも繰り返し出題されている論点です。具体的には、以下のものが宅地建物取引士だけができる業務です。

  • 重要事項説明書の説明および記名押印
  • 契約書面への記名押印

なお、押印に関しては、2022年(令和4年)5月施行の宅建業法改正により廃止されました。2022年(令和4年)本試験への影響ですが、同年4月1日時点での施行済みの法令等から出題されるため、今年は対象外ということになります。

重要事項説明書の説明および記名押印

不動産売買や賃貸の契約の際、顧客に対して不動産業者が行う重要事項説明書(35条書面)の説明は宅地建物取引士だけが行えます。
たとえ長く不動産屋に勤務している人でも、宅地建物取引士ではない場合は一連の独占業務はできません。

重要事項説明書には、これから契約する物件に関する重要な決まりごとが掲載されています。
なお、重要事項説明書の記載内容も試験上では頻出テーマであり、宅建試験合格前も合格後も理解しておきたい内容です。

試験対策上でいうと、重要事項説明書(35条書面)は宅建業法の分野で学びます。

あわせて、実際の重要事項説明書に掲載されている内容は、登記のこと(不動産登記法)、法令上の制限のことなど、宅建試験全体で学ぶ知識が網羅されています。

さらに重要事項説明書でハザードマップの説明も義務付けられたことから、顧客に対してわかりやすく安全性を説明する必要があります。

わかりやすく伝えるためには、まず自身がひととおりの知識を理解しておかなければいけません。
顧客が安全で安心して住居に住めるように、説明および記名押印を行う宅建士は重要な役割をになっているといえます。

契約書面への記名押印

契約書面(37条書面)とは、重要事項説明書の説明が済み、不動産契約が終わった後に顧客へ渡す書面です。契約書面に記名押印するのは、宅地建物取引士です。

なお、重要事項説明書のように契約書面の説明までは求められません。

契約書面は「契約の控え」のようなイメージで、重要事項説明書の記載内容と共通している項目もあります。
試験対策上では、35条書面と37条書面の記載内容の違いについて繰り返し問われます。必須記載事項と任意記載事項、賃貸と売買についての違いもよく問われますので、意識して学習を進めましょう。

宅建士になって年収UPもめざそう

宅地建物取引士は、難関国家資格として広く知られています。
また、宅建業者(不動産屋)の従業員のうち5人に1人は宅地建物取引士を設置しなければならないため、資格を保有していると年収アップも見込めます。

このほかにも、資格を保有していることでこれからの働き方の選択肢が増えるというメリットもあります。

不動産会社や金融機関に勤務する場合

不動産会社や金融機関に勤務する場合、資格手当として数千円から数万円を毎月もらえます。
企業によって金額に差があり、また同じ業種であっても資格手当が出ないこともあります。

そのため、転職や就職を考える場合には求人票などで資格手当について事前にチェックしましょう。

仮に毎月1万円の資格手当がもらえる場合、年間12万円の年収アップになります。
また企業によっては、在職期間中に合格することでお祝い金をもらえる場合もあります。

それだけ宅地建物取引士の価値は広く認められているとも考えられます。

独立開業する場合

宅地建物取引士は、設置義務や独占業務のある国家資格です。
そのため、宅地建物取引士になれば、今後不動産業で独立開業できます。

年収が上がるかどうかは、独立開業後に何をめざすかによります。
そのため、資格を活かして独立開業してもすぐに年収アップが見込めるかどうかは断言できません。
しかし、近年働き方の多様性が認められるようになり、独立開業することで金銭には代えられない価値を見出すことができるかもしれません。

自分らしい働き方をするきっかけとして、宅地建物取引士をセールスポイントにするのも良いのではないでしょうか。

まとめ

宅地建物取引士試験は毎年多くの受験生がチャレンジするものの、合格率は15%前後という決して容易ではない国家資格です。

本気で挑むことが重要なのはいうまでもありませんが、自分の目標をどこに定めるかも合否を分けるポイントになります。

合格することにゴールを据えるよりも、合格後宅建士となって輝いているイメージをゴールにしてみませんか。試験勉強はともすると孤独になりがちです。
合格後の明るいイメージを描きながら、必ず合格する!と強い気持ちで学習を進めていきましょう。

大野翠

合同会社芙蓉宅建FPオフィス代表(宅地建物取引士/2級FP技能士)
宅建士・FP技能士の資格取得講師の傍ら、資格を生かした専門記事執筆は年間240本以上担当。
保険を売らない独立系FP・どこにも所属しないフリー宅建士として公平中立な立場で幅広く活動している。

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