行政書士試験におすすめの過去問題集はどれですか?
できればおすすめの過去問アプリも教えて欲しいです。
行政書士試験に限らずどの士業試験でも合格するためには、過去問を中心に学習に励むのが、一番の近道といっても過言ではありません。
実際に本試験では、過去問から似たような問題が毎回出題されており、過去問題集の方にも出題頻度別に分かりやすくまとめてあります。
これから試験勉強を始める方に関しても、まずは過去問から取り組み、答えや解説をみながら試験の全体像を最初に掴むことが大切です。
この記事では、行政書士試験におすすめの過去問題集をご紹介すると共に、問題集の選び方や活用方法まで詳しく解説しています。
お気に入りの過去問題集をフル活用して、本試験に臨みましょう。
行政書士試験の過去問題集の賢い選び方
行政書士試験に関する過去問題集を選ぶ際には、次のような点に気をつけて選んでみてください。
- 「一問一答形式」か「5肢択一形式」か過去問題集の種類で選ぶ
- 過去問+オリジナル問題があるか
- 解説に工夫がなされている過去問題集を選ぶ
- 5年分10年分と何年分の過去問が収録されているか
- 行政書士テキストと同じシリーズの過去問題集であるか
単に過去問題集といえど、出版社によってその特徴が全く異なります。
「一問一答形式」か「5肢択一形式」か過去問題集の種類で選ぶ
行政書士試験の過去問題集は、一問一答形式と5肢択一形式の2つに分けられます。
例外として記述式だけに特化した過去問題集も存在しますが、基本的に上記2つの種類があるということを覚えておきましょう。
その上でどちらの過去問題集を利用するか、購入時に検討すべきです。
ただ最近の過去問題集は、5肢択一形式の中にちょっとした一問一答問題が混ざっていたりもするため、タイトルだけではなく内容も合わせて確認しましょう。
過去問+オリジナル問題があるか
行政書士試験の過去問題集の中には、過去の問題だけを取り上げている問題集と、出版社が考えたオリジナル問題が入っている問題集の2種類が存在します。
オリジナル問題が入っている問題集の方が、より実践的な問題にチャレンジできる仕様になっている為、基本的には後者がおすすめです。
加えて、オリジナル問題には最近の試験動向が反映されているため、本試験でも似たような問題が出題されやすいというのも大きな特徴です。
解説に工夫がなされている過去問題集を選ぶ
行政書士試験の過去問題集の中には、シンプルに過去問だけを扱っている問題集もあれば、丁寧な解説がなされた問題集もあります。
初学者が過去問の答えだけをみても、十分な理解が得られないため、できるだけ過去問題集を選ぶ際には解説に工夫がなされている本を選ぶべきです。
答えに対する詳しい解説があるだけで、問題に対する理解度が上がりますので、過去問題集を選ぶ際には必ず確認しましょう。
5年分10年分と何年分の過去問が収録されているか
行政書士試験に関する過去問題集の中には、5年分もしくは10年分の過去の試験問題が、収録されているケースが大半です。
何年分が収録されているかによって、問題数も異なります。ここでは、できるだけ問題数の多い過去問題集を選ぶのが得策です。
基本的にテキストと同じで1冊の過去問題集を何度も繰り返し活用し、知識や理解を定着させるのが効率的な学習方法であるため、問題数は多いに越したことはありません。
行政書士テキストと同じシリーズの過去問題集であるか
行政書士試験に関するテキストや過去問題集は、一般的に同じシリーズのものを購入するのがおすすめです。
違うシリーズのテキストもしくは過去問題集を購入してしまうと、テキストで知識を補いたい場合に使い勝手が悪くなってしまいます。
逆に同じシリーズものであれば、本のレイアウトもほぼ同じなのでテキストで調べる際に、よりスムーズに調べられるでしょう。
特に初学者は、シリーズが違うと学習中に混乱を招く可能性があるため、購入時には同じシリーズものであるか必ず確認してください。
行政書士試験におすすめの過去問題集7選
行政書士試験におすすめの過去問題集は、次の通りです。
- 合格革命 行政書士 肢別過去問集 2023年度
- 2023年版 行政書士 合格のトリセツ 基本問題集
- みんなが欲しかった! 行政書士の問題集 2023年度
- 2023年度版 みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集
- 2023年版 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 2 一般知識編
- うかる! 行政書士 総合問題集 2023年度版
- 2023年版 ユーキャンの行政書士 これだけ!一問一答
まずは1冊に絞って繰り返し取り組んでみてください。
合格革命 行政書士 肢別過去問集 2023年度
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 一問一答 |
収録問題 | 昭和63年から最新令和4年度まで の本試験問題の法令科目 |
オリジナル問題 | あり |
発売日 | 2023.12.25 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
本書は、受験生にもかなり人気が高い「合格革命シリーズ」の、行政書士試験における過去問題集になります。
同シリーズの行政書士テキストは、フルカラーかつ図解やイラストが豊富に利用されており、過去問題集と併用することでより理解を深められます。
過去問題集の特徴としては、近年の試験傾向を考慮してオリジナル問題が収録されており、問題の解説も非常に分かりやすいです。
2023年版 行政書士 合格のトリセツ 基本問題集
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 5肢択一 |
収録問題 | 250問 |
オリジナル問題 | あり |
発売日 | 2022.11.15 |
おすすめ度 | ★★★ |
本書は、初学者向けの基本問題集となっており、オリジナル問題を含め250問から形成されています。
購入者には特典として、無料解説動画が視聴できるようになっています。
同シリーズの基本テキストにリンクしているため、学習が非常に進めやすいメリットがある他、問題の解説も非常に分かりやすいです。
Kindle版も発売されているため、外出時でも気軽に学習が行えるでしょう。
みんなが欲しかった! 行政書士の問題集 2023年度
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 5肢択一式 |
収録問題 | 300問 (過去問題70%,オリジナル問題30%) |
オリジナル問題 | あり |
発売日 | 2022.12.24 |
おすすめ度 | ★★★★ |
本書は、他の資格試験でも大人気の「みんなが欲しかったシリーズ」である、行政書士試験に関する過去問題集です。
問題別にワンポイントアドバイスが補足説明として記載されており、諸学者でもストレスなく学習を進めることができます。
難しい問題にはイラストも活用されているため、過去問題集を活用してより理解度を上げたい、と考えている方はにピッタリの一冊です。
2023年度版 みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 一問一答 |
収録問題 | 過去問 10年分 (約1,500肢) |
オリジナル問題 | なし |
発売日 | 2023.2.22 |
おすすめ度 | ★★★ |
本書は、肢別問題の中でも特に重要度が高い出題内容だけに絞って、構成されている過去問題集です。
掲載されている問題は、全て一問一答形式となっているため、法律に詳しくない初学者の方でも学習を進めやすいです。
出題頻度の高い内容だけに絞って、体系的にまとめてあるため、本書を繰り返し解くことでより理解が深められます。
2023年版 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 2 一般知識編
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 一問一答 |
収録問題 | 過去問 10年分 (2013年~2022年) |
オリジナル問題 | なし |
発売日 | 2023.2.3 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
本書は、受験生で苦手意識を持っている人も多い、一般知識だけ絞った過去問題集となっています。
2013年~2022年までの10年分の過去問が収録されており、出題の可能性が高いもの順にA・B・Cと、分かりやすくランク付けされています。
合理的な学習のヒントなども記載さているため、初学者でも安心して活用できる一冊です。
うかる! 行政書士 総合問題集 2023年度版
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 5肢択一 |
収録問題 | 約300問 (2022年度本試験問題 含む) |
オリジナル問題 | あり |
発売日 | 2023.1.21 |
おすすめ度 | ★★★★ |
本書は、厳選された過去問題と伊藤塾オリジナル問題の2つの要素で、構成されている問題集です。
最新版の2022(令和4)年度 本試験問題も収録されており、重要箇所は赤シートで隠せるような仕様がなされています。
重要度や出題率の高い問題に関しては、それぞれ分かりやすくランク分けされており、抑えるべき点が明確であるため学習が行いやすいです。
2023年版 ユーキャンの行政書士 これだけ!一問一答
項目 | 特徴 |
---|---|
出題形式 | 一問一答 |
収録問題 | 1,000問 |
オリジナル問題 | なし |
発売日 | 2022.12.23 |
おすすめ度 | ★★★ |
本書は、通信教育講座でお馴染みのユーキャンが制作した、行政書士試験に関する過去問題集です。
資格試験のプロ講師が重要な問題だけ厳選して掲載しているため、非常に効率的な学習が行えます。
付録として赤シートが付いているため、何度でも活用できるでしょう。
既にユーキャンの行政書士コースを受講されている方は、併用して使うことをお勧めします。
行政書士試験における過去問題集のおすすめの使い方
行政書士試験における過去問題集の賢い使い方としては、次のような項目が挙げられます。
- 学習の初期段階から過去問を利用する
- 活用する過去問題集をできるだけ1冊に絞る
- 最初は解けなくても当たり前だと思って取り組む
- 出題傾向や重要な箇所を把握する
- 繰り返し何度も過去問を解く
行政書士試験に合格する近道は、過去問題集をうまく活用すること、と言っても過言ではありません。
学習の初期段階から過去問を利用する
初学者の多くはテキストから着手しようと考えますが、基本的には過去問題集がメインでテキストはサブ、という扱いが正しい使い方です。
なぜなら、行政書士試験における試験範囲はとても広く、最初からテキストに手をつけてしまうと、試験の概要が把握できないからです。
まずは過去問を通して試験の概要を掴み、どのような問題が掲載されているのか、じっくりと答えを見ながらでも良いので観察してください。
回答の解説を見ても理解できな場合は、テキストで調べるようにしましょう。
活用する過去問題集をできるだけ1冊に絞る
毎年多くの過去問題集が、さまざまな出版会社から発売されていますが、実際に利用するのは1冊に絞るようにしてください。
なぜなら、複数の過去問題集を併用してしまうと、勉強した気になるだけで、十分な理解が得られないからです。
1冊に絞って何度も繰り返し解くことで、問題に対する理解度が上がり、応用問題にも柔軟に対応できるようになります。
最初は解けなくても当たり前だと思って取り組む
行政書士試験に合格するためには、最低でも800〜1,000時間の学習時間が必要な上に、合格率は毎年10%前後と非常に難しい試験です。
そのため、最初から過去問を見て思ったように解けないからといって、挫折したり悩んだりする必要はありません。
最初は誰でも同じように解けないと悩むものですので、まずは回答を見ながらでも良いので、試験の概要を掴み問題に慣れることが大切です。
出題傾向や重要な箇所を把握する
過去問を通して、本試験で使われる文章表現を把握するように努めましょう。
試験では、普段使わないような言い回しが出てきたりします。慣れていないと問題の意味すら理解できないまま、間違ってしまう可能性が高いです。
また、出題傾向や重要な箇所などに関しては、過去問題集に分かりやすく明記されています。
まずは重要な箇所から押さえて、徐々に理解を深めていきましょう。
繰り返し何度も過去問を解く
過去問題集を購入した後は、十分な理解が得られるまで、何度でも繰り返し過去問を解きましょう。
繰り返し解くことで理解度は、徐々に上がっていきます。分からない点は、その都度同じシリーズのテキストで調べるようにしてください。
10周ほどして問題を覚えるレベルになれば、次の過去問題集の購入を検討しても良いかも知れません。
スキマ時間は過去問アプリで行政書士の学習を行うのがおすすめ
行政書士試験の学習を始めるにあたり、テキストや過去問題集を購入すると同時に、過去問アプリもインストールしておきましょう。
過去問アプリを活用するメリットとしては、次の通りです。
- スキマ時間を活用して効率的に学習できる
- 学習に対するモチベーション維持に繋がる
- 学習スケジュールの管理が行いやすい
通勤や通学などのちょっとしたスキマ時間でも、気軽に学習できるのが一番のメリットです。
スマホアプリの中には、学習時間やスケジュール管理などもできる仕様になっているものもあります。
無料で気軽に活用できる過去問アプリもありますので、まずは一度触ってみてあなたが一番使いやすいアプリを選びましょう。
行政書士試験の過去問題集に関するよくあるQ&A
行政書士試験の過去問題集に関する多くの質問や悩みの中から、特に多かった内容だけに絞って、それぞれ分かりやすく回答をまとめました。
これから過去問に取り組もうと考えている方は、ぜひとも参考にしてみてください。
本の評価や口コミだけで判断せずに、あなた自身に本当にあった過去問題集であるか、じっくりと考えた上で判断しましょう。
Q.過去問題集は、出版社によって分かりやすさが異なりますか?
テキスト同様に過去問題集も出版社によって、それぞれ特徴が異なります。
分かりやすさを追求するのであれば、同シリーズもののテキストと過去問題集を購入するのが無難です。
過去問の詳しい解説がテキストに促されている場合もありますので、併用して活用することでより理解度が上がります。
Q.行政書士の過去問は、何年のものから始めたらいいですか?
収録されている過去問は、5年分と10年分のどちらかのパターンが多いです。
実際に購入する際には、できるだけ発売日が新しい過去問題集を購入するようにしましょう。
発売日が早いものであれば、収録されている過去問が何年ものであるかに、こだわる必要はありません。
Q.過去問題集が終わった後は、何をやればいいのでしょうか?
1冊の過去問題集を一通りやり終えた後は、科目ごとにより突っ込んだ学習を行うのも一つの選択肢です。
どの過去問題集も似通った問題を扱っている場合が多いので、オリジナル問題を豊富に扱っている問題集にチャレンジするのも良いでしょう。
ただ基本的には、1冊の過去問題集を繰り返し何度も解くのが、理解度を上げる一番効果的な方法であることに間違いありません。
Q.行政書士試験は、過去問をやるだけでも合格できますか?
既に法律に関する知識がある程度ある人は、過去問題集だけでも合格できる可能性があります。
しかし、初学者が過去問だけで合格を目指すのは非効率なため、通信講座や予備校などを利用した上で、テキストと過去問をうまく活用しましょう。
Q.行政書士の過去問は、何年まで遡ってやればいいのでしょうか?
過去問題集には、基本的に5年分もしくは10年分の過去問しか掲載されていません。
5年分を全て解いたとしても、全部で300問にしかならないため、最低でも1,000問程度は解く必要があるでしょう。
問題に慣れるまで繰り返し解くことをおすすめします。
Q.無料でダウンロードできるネット上の過去問は、役に立ちますか?
確かにネット上には、無料でダウンロードできる過去問も存在ます。
それらは全く役に立たない訳ではありませんが、初学者には回答の解説が簡潔すぎて、理解するのが難しく感じられるはずです。
そのため、基本的には市販の過去問題集と、テキストを利用することをおすすめします。
まとめ
行政書士試験におすすめの過去問題集を7冊に厳選して、それぞれ分かりやすく特徴を解説しました。
- 合格革命 行政書士 肢別過去問集 2023年度
- 2023年版 行政書士 合格のトリセツ 基本問題集
- みんなが欲しかった! 行政書士の問題集 2023年度
- 2023年度版 みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集
- 2023年版 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 2 一般知識編
- うかる! 行政書士 総合問題集 2023年度版
- 2023年版 ユーキャンの行政書士 これだけ!一問一答
どれも人気が高い過去問題集ばかりですので、まずは中身を確認した上で、あなたに適した問題集であるか判断しましょう。
特に初学者の場合は、回答の解説が分かりやすく明記されているか、必ず確認するようにしてください。
まずは気になる過去問題集を1冊選んで、徹底的に使い倒しましょう。
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