筆者はさまざまな資格試験を受験してきましたが、落ちる人には共通した特徴があると思っています。
もちろん、3級FP技能士試験(以下、FP3級試験)に関してもそれは同じです。
今回の記事では、FP3級試験に落ちる人の特徴と、次こそ合格するためにやってほしいことについて解説します。
FP3級試験に落ちる人の特徴
FP3級試験に落ちる人には、ある程度共通した特徴があります。代表的な特徴として、以下の4つについて説明しましょう。
- 試験をなめてる
- モチベーションが保てなかった
- 勉強方法に問題があった
- 当日体調が悪かった
1.試験をなめてる
試験をなめてる、というと語弊があるかもしれませんが、「合格率高いから大丈夫でしょ?」と油断している人は、FP3級試験に落ちてしまいがちです。
たしかに、FP3級の試験は国家試験の中ではかなり簡単な部類に入ります。
2022年9月実施試験(日本FP協会主催)の場合、合格率は学科試験・実技試験ともに8割を超えていました。
しかし、裏を返せば残りの1割~2割の人は不合格に終わるということです。
「受けたら絶対に通るものではない」という自覚が持てなければ、合格は遠のくかもしれません。
2.モチベーションが保てなかった
モチベーションが保てないことも、不合格の原因にはなり得ます。
たとえば「どうしても金融機関に就職したいから、早めに3級とって、できれば2級も…」と考えている人と、「まあ、資格があったほうが良いよね」程度に考えている人とでは、勉強に対する意気込みがまったく違ってきます。
一見些細なことかもしれませんが、試験の結果を左右する大きな要因の1つです。
3.勉強方法に問題があった
試験をなめているわけでもなく、モチベーションも十分だったのに、残念な結果に終わってしまう人もいます。
このパターンの人の場合、勉強方法に問題がある可能性が高いです。
以下にあてはまる部分がなかったか、セルフチェックをしましょう。
- 合わない問題集、テキストを使っていた
- 問題演習ばかりやっていて、インプットがおろそかになっていた
- テキストの読み込みをしていたものの、問題演習に手が回っていなかった
- 電卓を使いこなせていなかった
4.当日体調が悪かった
ある意味不可抗力なのが、当日の体調が原因で落ちてしまうパターンです。
昨今は新型コロナウイルス感染症との兼ね合いで、当日の体温が37.5℃以上だった場合、受験を見送らざるを得ません。
また、同居している家族が新型コロナウイルスに感染した場合は、濃厚接触者となるためやはり受験はできなくなります。
これ以外の体調不良(多少腹痛がする、頭痛がする程度)なら、受験すること自体は可能です。
ただし、どうしても集中力がそがれがちになるため、試験で結果を出せない可能性は出てきます。
FP3級試験に落ちた人が次こそ合格するためにやるべきこと
ここまでの内容を踏まえ、FP3級試験に落ちた人が次こそ合格するためにやるべきこととして、以下の4点について解説します。
- 勉強時間を確保する
- 勉強方法を見直す
- モチベーションを保つ工夫をする
- 体調管理を徹底する
1.勉強時間を確保する
勉強不足の状態で臨んだのが原因で不合格になった場合は、次の試験は相応の勉強時間を確保した上で臨むようにしましょう。
一般的に、FP3級の試験に合格するための勉強時間は、80~150時間と言われています。
これまでにも勉強してきたなら、多少少な目でも次は合格できるかもしれまん。
逆に、あまり勉強しないで臨んだのなら、多少多めに取る必要があります。
2.勉強方法を見直す
勉強方法に問題があった場合は、これまでのやり方から変更する勇気を持ちましょう。
テキストや問題集が自分に合っていないと感じたなら、思い切って変更するのも1つの方法です。
また、FP3級を含め、資格試験に合格するためには、インプットもアウトプットも大切になります。
どちらに偏った勉強になってしまうと、なかなか成果は出せません。
最初はインプット(知識の定着)を重視し、試験に近づくにつれてアウトプットに軸足を移していくようにしましょう。
3.モチベーションを保つ工夫をする
目標がないのに勉強を続けられる人はそう多くありません。
勉強を続けるためには、自分の中で目標を作り、モチベーションを保つ工夫をしましょう。
「金融機関に就職するためのアピール材料にする」といった未来につながるものはもちろん、「合格したら旅行に行く、欲しかったものを買う」など、自分の楽しみを重視しても構いません。
「自分のやる気を引き出せる目標」であることが重要なので、「こうでなくてはいけない」というルールはありません。
4.体調管理を徹底する
どんなに勉強時間を確保し、試験直前まで努力してきたとしても、体調を崩したら水の泡です。
疲れたら休息を取ったり、試験2週間前は同居していない親族や友人知人との会食は避けたりなど、日常生活にも配慮しましょう。
また、100%防げるとは限りませんが、同居している家族にも協力を仰いだほうが良いかもしれません。
うがい手洗いなどの基本的な衛生管理も徹底しましょう。
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