インターネットやクラウドソーシングサービスの普及などにより、在宅ワークをするハードルも、従来に比べるとかなり低くなっています。副業として取り組むのはもちろん、育児や介護があって外に働きに出るのが難しい人でも家で仕事ができるようになりました。
そこで、簿記2級に合格した人におすすめの在宅ワークや副業を5つ紹介します。
【結論】簿記2級で在宅ワークはできる!
本題に入る前に、簿記2級に合格すれば、それを強みにした仕事を在宅でできるのかにも触れておきましょう。結論から言うと、十分可能です。
【理由】簿記2級合格=一通り経理のわかる人だから
日本商工会議所によれば、簿記2級は「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル」と位置付けられています。
簡単にいうと「簿記2級に合格している人は、一通り経理がわかる人と思ってもらえる」といったところです。このような事情を反映してか、業務未経験であっても、簿記2級があれば募集できる記帳代行、経理アシスタント、確定申告補助業務の案件はあります。
また、簿記を人に教えたり、簿記・経理・会計・税務に関連する文章を書いたりなど、活用の仕方はさまざまです。
簿記2級合格者におすすめの在宅ワーク&副業5選
簿記2級合格者におすすめの在宅ワーク・副業として、以下の5つを紹介します。
- 記帳代行
- 経理アシスタント、確定申告補助業務
- 在宅秘書
- オンライン講師
- 専門ライター
記帳代行
記帳代行の依頼先に領収書や請求書の控え、通帳のコピーなどの必要書類を見て、仕訳を会計ソフトに入力し、試算表や総勘定元帳といった帳簿の作成を行う業務です。
記帳代行サービス提供会社にスタッフとして登録し、業務を割り振られたら稼働するスタイルが一般的です。なお、税理士事務所・法人でも記帳代行サービスを行う部門を設置しているケースがあります。
経理アシスタント、確定申告補助業務
在宅スタッフであっても、記帳代行にとどまらず、伝票のチェックや銀行の入出金処理、確定申告に必要な情報の入力などより幅広く業務を任されることもあります。
経理代行サービス会社や税理士事務所・法人がスタッフを紹介しているので定期的にチェックしましょう。
在宅秘書
在宅秘書は、経営者、起業家、フリーランスなど多忙な人の業務を秘書としてサポートする仕事です。仕事はすべてオンラインで行いますが、内容はスケジュール管理、外部とのやり取り、経費精算など簡単な経理業務など多岐にわたります。過去に秘書や営業事務として働いた経験があるなら向いているかもしれません。
なお、在宅秘書として働きたい場合は、秘書代行サービスに登録スタッフとして応募するのが一般的です。簿記2級合格済みであるのを伝えれば、他の候補者との差別にもつながります。
オンライン講師
人に勉強を教えるのが得意なら、簿記のオンライン講師として働くのもおすすめです。簿記2級に合格した人の体験談は、3級・2級をこれから受験する予定の人にとっても貴重な情報になります。
なお、従来講師として働くなら、対面でのレッスンが主流でしたが、昨今はオンラインでも案件を受けられるケースが増えています。「毎週土曜日の13時から1時間」などの定期的な依頼もあれば、「ノウハウをまずは教えて欲しい」という依頼もあるので、状況に応じて選びましょう。
専門ライター
文章を書くのに苦手意識がないなら、専門ライターを目指すのも1つの方法です。金融メディアや資格試験メディア、税理士事務所・法人の公式Webサイトに掲載する文章が書けるライターの募集も行われています。専門知識が必要とされる記事であれば、高めの単価を提示してもらえるのも珍しくありません。
案件の探し方は?
副業や在宅ワークを探す方法についても知っておきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、Web上の専用サイトを通じて不特定多数に仕事を発注するサービスのことです。日本ではクラウドワークスやランサーズなどがサービスを展開しています。
専門ライターの案件を探すときに便利ですが、記帳代行など他の業務に関しても募集しているケースもあるので探してみましょう。
税理士事務所・法人のWebサイト
記帳代行、経理サポート・確定申告補助の案件を探す場合に便利です。その時点では募集をしていなくても、募集が再開された場合に声をかけてくれるケースもあります。
経理代行、秘書代行会社への登録
経理代行、秘書代行会社でも、定期的にスタッフを募集していることが多いです。
ただし、応募にあたっては説明会や採用試験への参加が必須の場合もあるので、事前に確認しましょう。
スキルマーケット
クラウドソーシングと似たサービスとして、スキルマーケットがあります。個人の特技、資格に応じたサービスを提供するプラットフォームです。
有名なサービスとしてココナラがあります。「記事書きます」「1時間レッスンします」など、販売したいサービスを登録し、購入希望者が現れたら取引を始めるのが基本的な流れです。予定をすり合わせてレッスンをするなど、購入者と連絡を取りながら業務を進めましょう。
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