簿記2級ネット試験を徹底解剖!難易度、申込方法、対策は?

簿記
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日本商工会議所および各地商工会議所では、2020年12月から簿記検定のネット試験を開始しました。所定のテストセンターに行き、パソコンを使って受験できるというスタイルの試験です。
これまでの簿記検定のように70点を取れれば合格というのは変わりありませんが、細かい点では違いがあるので注意しましょう。

そこで本記事では、簿記2級のネット試験を受験する場合の手続きや注意点について解説します。

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簿記2級ネット試験の概要

簿記2級ネット試験の概要を、わかりやすくするために表にまとめました。

受験資格 特になし
出題形式 CBT多岐選択式+記述式5問以内90分
会場最寄りのテストセンターで受験可能
申込方法インターネット受付のみ※申込日より3日目以降(例:10日申込の場合13日以降)の予約が可能
結果発表 即時判定※試験終了後にスコアレポートを配布。合格した場合はスコアレポートのQRコードからデジタル合格証を取得可能
受験料 2級:4,720円(10%消費税込金額)※事務手数料550円(10%消費税込)が別途発生
支払方法 ・クレジットカード・コンビニエンスストア/Pay-easy※コンビニ/Pay-easyの場合、支払期限を過ぎると自動キャンセル変更・キャンセル マイページより受験日の3日前(例:受験日が10日の場合は7日)まで可能※入金後のキャンセルは手数料が発生

受験停止期間とリテイクポリシーに気を付けよう

基本的に、ネット試験は自分の好きなときに受験できます。しかし、一部の期間が受験停止期間として設けられているため、注意してください。2022年度の場合は以下の通りです。

  • 2022年4月1日(金)~2022年4月13日(水)
  • 2022年6月6日(月)~2022年6月15日(水)
  • 2022年11月14日(月)~2022年11月23日(水・祝)
  • 2023年2月20日(月)~2023年3月1日(水)

また、リテイクポリシー=再受験のルールもあります。試験日の翌日から最短3日後でないと予約ができません。たとえば、10月14日に受験した場合は、10月18日以降に再び予約ができるようになります。

簿記2級ネット試験の難易度は?

次に、簿記2級ネット試験の難易度についても触れておきましょう。

基本的にはこれまでの会場試験と同じだけど

前提として、会場試験であっても、ネット試験であっても、同じ簿記2級である以上、難易度に差はありません。しかし、合格率はネット試験のほうが高くなっています。参考までに、2020年12月から2022年6月に行われたネット試験の合格率のデータをみてみましょう。

期間       受験者数             合格者数             合格率 
2020年12月~2021年3月     29,043名             13,525名             46.6% 
2021年4月~2022年3月        106,833名           40,713名              38.1%
2022年4月~2022年6月        21,433名             8,098名37.8% 

出典:日本商工会議所・各地商工会議所「【日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験】受験者データを掲載しました」

同じ期間の会場試験の合格率と比べるとかなり高いのがわかるはずです。

回(実施日)      合格率
161(2022.6.12)                          26.9%
160(2022.2.27)            17.5%
159(2021.11.21)          30.6%
158(2021.6.13)            24.0%
157(2021.2.28)            8.6%
156(2020.11.15)          18.2%

出典:日本商工会議所・各地商工会議所 2級受験者データ

簿記2級ネット試験の対策は?

ネット試験であっても、会場試験と同じようにインプット、アウトプットを繰り返していくのが重要です。しかし、ネット試験ならではの特殊な状況を見据えたトレーニングも必要になります。

キーボードでの入力に慣れること

キーボードでの入力に慣れておくのはとても重要です。

たとえば、仕訳問題は勘定科目の記入欄がプルダウン式になっています。正しいと思う勘定科目を候補一覧から選ぶ形ですが、1つの問題につき同じ勘定科目は1回しか使えません。

また、数値はキーボードを使い、半角数字を入力します。全角で入力しても反映されてないので注意してください。このあたりは実際にやってみないとわからない部分もあるので、日本商工会議所や資格試験予備校が出しているテスト問題を解いて練習しましょう。

「書き込まない」前提で練習を重ねること

会場試験とネット試験の最大の違いは「問題用紙に書き込めない」ことです。会場試験であれば、問題用紙に情報を整理した上で回答を作成できますが、ネット試験ではそれができません。

なお、実際の試験の際はA4サイズの紙2枚とボールペンが配られます。必要な情報のみを正確に書いていく前提で進めないと、途中で紙が足りなくなるなどのトラブルも起きかねません。

以下のポイントを守って練習を重ねておきましょう。

  • 問題用紙に一切書き込まない
  • 真っ白な紙にメモする
  • 解答用紙には解答しか書かない
  • 普段からボールペンを使って勉強する
荒井美亜

立教大学大学院卒業(会計学修士)。
専門誌記者、Webマーケティング会社でのライターなどを経て現在はフリーランスライター・独立系FPとして活動。
日商簿記検定1級、税理士簿記論・財務諸表論、2級FP技能士、貸金業務取扱主任者などを持つ資格マニア。
今は宅地建物取引士目指して勉強中です。

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