こんにちは、宅建講師の大野翠です。
今回は、主に社会人が独学で宅建合格を目指す場合の効果的な学習の進め方について紹介します。
なお、本記事での社会人とは、働いている人や主婦(主夫)の人の総称です。
学生ではなく、仕事や家事・育児などをしながら独学を進める社会人の皆さんにとって本記事が参考になればと思います。
社会人が独学で合格を目指すために
一日のうち仕事や家事をしている時間が長く、なかなかまとまった学習時間が取れない社会人にとって、どうやったら効率よく勉強できるのかは大きな課題ではないでしょうか。
ここからは、社会人が独学で合格を目指すために気を付けたいポイントについて紹介します。
余裕のあるスケジュール管理がポイント
まず実践してほしいのは、実際に学習を始める日から試験本番の10月第3日曜日までのスケジュールを立ててみることです。
ちなみに、宅建合格に必要な勉強時間は、最低でも300時間といわれています。
本番まで残り何日あるかということや、テーマごとにどれくらいずつ時間が取れそうかなど、まずは概算で構いませんので予定を立ててみましょう。
さらに、普段忙しい社会人が気を付けたいのは、窮屈なスケジュールにしないことです。
無理なスケジュールで詰め込みすぎてしまうと、知識定着がうまくいかないことも想定されるためかえって効率が悪くなるかもしれません。
1週間のうち予備日も作る
宅建試験の合格を目指し、毎日十分に勉強しないと落ち着かない…という人も少なくないでしょう。
そこで、効率よく学習を進めるには「予備日」を作ってみるのもお勧めです。
予備日とは特にテーマを決めずに学習時間だけを確保し、他の日の勉強で理解不足だった問題や、丁寧に知識定着を図りたいテーマについて深堀してみる日のことです。
普段忙しい社会人では、なかなか日々の学習でテーマの深堀りまで出来ないこともあります。
当然そのままにしておいては良くありませんので、週に一度は「しっかり向き合う日」としての予備日を設けると良いでしょう。
こうすることで、平日の学習もテンポよく進み、さらに苦手分野や知識不足のテーマに関して毎週しっかり学ぶこともできます。
短時間でも毎日勉強しよう
学習時間の確保が難しい社会人ですが、週末だけまとめて数時間勉強するのではなく、平日も毎日10分でも良いので勉強しましょう。
学習習慣を付けるという意味で、毎日積み重ねることは大事です。
また、同じことを繰り返すことで知識は定着しやすくなるため、やはり週末だけ何時間も勉強するよりも日々の短時間の積み重ねの方が効果があると言えます。
土日だけまとめて10時間勉強するよりも、毎日積み重ねる数十分を大切にしましょう。
スキマ時間を活用しよう
まとまった学習時間が取りにくい社会人は、スキマ時間を活用しましょう。
また普段の学習から、スキマ時間の勉強に使えるように意識してツールを活用していくと相乗効果が高まります。
ここからは、スキマ時間の活用法について紹介します。
スキマ時間の見つけ方
社会人が仕事や家事をしている1日のうち、連続した数時間の学習時間を確保するのは容易ではありません。
例えば1日2時間勉強したいと考えた時、朝と夕方の通勤時間で30分ずつ、昼休みの30分、寝る前の30分とスキマ時間で勉強することで2時間の確保ができます。
もちろん1回の勉強時間が30分ではなくても構いません。
何分でも良いので「勉強できるスキがあればすぐ取り組む」という意識を持ってみましょう。
そうすることで、意外とスキマ時間が見つかります。ちょっとした時間も無駄にせず、少しでも積み重ねましょう。
学習時間にあわせたツールの活用
繰り返しになりますが、貴重な学習時間を確保するためスキマ時間を最大限活用しましょう。
そのためには、スキマ時間に応じた学習ツールがあるとなお効果的です。
たとえば「5分あれば四肢択一を1問解く」「10分だと1テーマの一問一答終わらせる」など、スキマ時間に応じて「この時間で何ができるか」を意識しておくと良いです。
そして、日々のスキマ時間で理解不足だったものや、もう少し知識を定着させたいテーマに関して、述した予備日にまとめて実践することをお勧めします。
間違いノートは自分だけのテキスト
問題演習を解いた際、間違えた問題(肢)だけを抜き出してノートにまとめてみましょう。
いわゆる「間違いノート」です。
間違いノートを作ることで、自分の苦手な部分がわかります。
その苦手な分野だけをまとめたノートは、自分に必要な知識だけを掲載した最高のテキストになります。
スキマ時間では、この間違いノートを振り返ることでも十分な効果が得られます。
自分で確認できれば良いだけなので、時間をかけて丁寧にまとめる必要はありません。
ポイントだけ抜き出し、参考書の何ページを参照したか等自分なりの注釈も加えるとなお良いでしょう。
まとめ
働きながらあるいは家事をしながら、学習時間を確保するだけでも容易ではありません。
必ず合格する!という強い気持ちを持ち、少しのスキマ時間も大切に宅建合格を目指して積み重ねていきましょう。
余裕を持ったスケジュール管理を行ない、間違いノートも活用しながら宅建試験合格を確実にしていきましょう。
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