リスク管理7【第三分野の保険】

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今回は、学科の6教科の2科目目「リスク管理」のうち引き続き「第三分野の保険」について解説していきます。

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第三分野の保険

第三分野の保険は、第一分野の保険である生命保険や第二分野の保険である損害保険でもない保険のことを指します。

具体的には、病気、怪我、介護等に備える保険を指します。

例えば、がん、けがや介護が必要となったりした場合には、公的な医療や介護保険だけでは生活を賄いきれない場合があります。
そのため民間会社の「がん保険」や「介護保険」に加入することによって、いざという時に医療費などの上乗せをもらえる保険となります。

医療保険の概要

医療保険は、病気や怪我による、入院や手術等に備える保険です。
病気やケガにより、病院で手術を受けた場合や入院した場合に手術給付金、入院給付金を受け取ることができます。

国民健康保険などの公的医療保険を補う目的などで利用されていますが、入院給付金には入院1回の支払日数の限度や通算の支払日数の限度が設定されています。

なお、医療保険では、入院給付金の支払対象となった入院の退院日の翌日から、180日以内に原因が同じ入院があった場合、1度の入院とみなされます。

保険期間には一生涯保険契約が続く終身型と一定期間で契約が終了する定期型があります。

ここからは主な医療保険の特約を紹介します。

通院特約

通院特約とは、通院時の治療費等を補償する特約です。医療保険は単体では入院と手術が対象ですので、通院時の治療費等も対象にしたい場合は通院特約をつけることで対応することができます。

三大疾病補償特約

三大疾病補償特約とは、代表的な疾病である三大疾病にかかった場合に保険金が受け取れる特約です

三大疾病とは、がん、急性心筋梗塞、脳卒中のことです。

この特約を付加すると、保険契約で定められている三大疾病で、かつ、所定の状態にあると診断された場合、生前に保険金を受け取ることが可能です。

なお、三大疾病保障は特約としてではなく主契約として契約することもできます。この場合も三大疾病の診断を受けることで生前に保険金を受け取ることができます。

先進医療特約

先進医療特約とは、先進医療(厚生労働大臣が認めた一定の高度な治療)による治療を受ける場合に給付を受けることができる特約です。

社会保険では保証されない技術料相当額の保険金を受け取ることができます。

支払い対象となる先進医療は、療養を受けた時点において厚生労働大臣が承認しているものです。なので、保険契約時に承認されているかどうかは関係ありません。

例えば、保険契約時に先進医療に指定されていなくても、契約後に先進医療に指定されれば、その治療を受けたときには、先進医療特約からの保険金が支払われます。
逆に、保険の契約時に先進医療に指定されていても、契約後に先進医療の指定から外れ、その治療を受けた場合、先進医療特約からの保険金は支払われません。

女性疾病入院特約

女性疾病特約とは、女性特有の疾病に対して入院給付金が支払われる特約です。例えば、乳がんや子宮頸がん等が含まれます。

災害入院特約

災害入院特約とは、不慮の事故等で180日以内に入院した場合に入院給付金が支払われる特約です。

介護保険の概要

介護保険とは、介護が必要になった場合に備える保険です。保険約款に定める所定の状態になった場合に支払われる以外にも、公的介護保険の介護認定基準に連動して保険金が支払われる場合もあります。

がん保険の概要

がん保険とは、がんによる入院、手術等に備える保険です。

入院給付金や手術給付金に、支払日数や支払回数の上限はありません。がんと診断された場合、診断給付金が支払われ、入院時には入院給付金が入院日数に応じて支払われます。

告知のみで加入できる反面、がんになってから保険に加入して保険金を受給する不正を防ぐために、保険の免責期間は90と設定されています。
その間にがんと診断されても保険金は支払われません。

なお、がん保険は他の医療保険に特約として付加することも可能です。

所得補償保険の概要

所得補償保険とは、会社勤めなど、職業に従事している人が、病気やケガで就業不能の状態となった場合、その期間の所得を補償する保険です。

保険の対象者は、職業に従事している必要があります。ただし、病気やケガの原因は業務上でも業務外でもかまいません。また、国内・国外も問いません。

まとめ

今回は、前回に引き続き、学科の6教科の2科目目「リスク管理」のうち「第三分野の保険」についてお伝えしました。

「医療保険」や「がん保険」などは前回の損害保険と同じく日常生活に密着した内容だったのではないでしょうか。
改めて、ご自身の保険について見直しながら、知識を深めていきましょう。

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