金融資産運用4【金利と貯蓄型金融商品】|ファイナンシャルプランナー2級

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今回は、学科6教科のうちの4科目目、「金融資産運用」のうち「金利と貯蓄型金融商品」について解説していきます。

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金利の基礎知識

金利とは、お金の貸し借りに伴う資金の使用料のようなものを指します。

金利の種類、特徴を把握することで、次回以降に学習する預貯金等の仕組みが理解しやすくなります。

ここでは、固定金利と変動金利の違いや、単利と複利の違いについて見ていきましょう。

固定金利と変動金利

預け入れた時から満期まで金利が変わらないものを固定金利、市場変化に応じて金利が変動するものを変動金利と言います。

単利と複利

預け入れた当初の元本のみに利息がつくものを単利、一定期間ごとに支払われる利息も元本に含め、これを新しい元本とみなし次の利息がつくものを複利と言います。

銀行の金融商品

銀行の金融商品は主に以下の2つに分けられます。具体的に見ていきましょう。

流動性預金

流動性預金とは、満期がなくいつでも出し入れ可能な預金のことを言います。主な金融商品として以下があります。

  1. 普通預金
    1円以上1円単位で預入期間に制限はなく、変動金利で運用する金融商品。利払いは半年ごとに元金に組み入れられます。中途換金も可能で自由に出し入れできます。また、普通預金と定期性預金や公共債が1つにまとめられた口座を総合口座と言い、普通預金の残高が不足した場合に、定期性預金等を担保として自動融資が受けられます。融資限度額は最高200万円、定期性預金の90%まで借りられます。融資利率は、定期性預金の約定利率+0.5%となります。
  2. 貯蓄預金
    1円以上1円単位で預入期間に制限はなく、変動金利で運用する金融商品。利払いは半年ごとに元金に組み入れられます。ポイントとしては、預金残高が基準残高を上回っている場合、普通預金を上回る金利が適用されるが、預金残高が基準残高を下回っている場合、普通預金と同じかそれを下回る金利が適用されます。また、給与等の自動受取口座や公共料金等の自動引落口座として利用することはできません。

定期性預金

定期性預金とは、満期がある預金のことを言います。主な金融商品として以下があります。

  1. スーパー定期
    1円以上1円単位で預入期間は1ヶ月以上10年以内が一般的、固定金利で運用する金融商品。預入期間が3年未満の場合単利型のみですが、3年以上の場合は単利型か複利型か選択することができます。利払いは、預入期間が2年以上の単利型の場合、中間利払いがあり、半年複利型の場合、満期一括払いとなります。いつでも解約できますが、中途解約利率が適用されます。
  2. 大口定期預金
    1,000万円以上1円単位で預入期間は1ヶ月以上10年以内が一般的、固定金利で運用する金融商品。スーパー定期と違い、こちらは複利型のみとなります。利払いは、預入期間が2年以上場合、中間利払いがあります。いつでも解約できますが、中途解約利率が適用されます。
  3. 期日指定定期預金
    預け入れてから1年経てば、自由に満期日を指定できる定期預金。1円以上1円単位で預入期間は1年以上3年以内が一般的、固定金利で運用する金融商品で、単利型のみとなります。利払いは、満期一括払いのみとなります。中途解約に関しては、原則1年経つまでは解約できません。1年経つ前に解約する場合は、一般的にペナルティがあります。預け入れてから1年据え置けば、1ヶ月以上前に期日を指定することにより解約可能です。
  4. 変動金利定期預金
    1円以上1円単位で預入期間は1年以上3年以内が一般的、変動金利で運用する金融商品。適用金利は半年ごとに見直されます。預入期間が3年未満の場合単利型のみですが、3年以上の場合は単利型か複利型か選択することができます。利払いは、単利型の場合、6ヶ月ごとに中間利払いがあります。半年複利型の場合は、満期一括払いとなります。いつでも解約できますが、中途解約利率が適用されます。

ゆうちょ銀行の金融商品

ゆうちょ銀行の金融商品は主に以下の2つに分けられます。具体的に見ていきましょう。なお、ゆうちょ銀行に預けられる貯金の預入限度額は通常貯金1,300万円、定期性貯金1,300万円の合計2,600万円となっています。

流動性預金

満期がなくいつでも出し入れ可能な金融商品として以下があります。

  • 通常貯金
    1円以上1円単位で預入期間に制限はなく、変動金利で運用する金融商品。利払いは、半年ごとで3月末日と9月末日に区切って元金に組み入れられます。中途換金も可能で自由に出し入れできます。
    また、通常貯金と定期性貯金や国債等が1つにまとめられた口座を銀行と同じく、総合口座と言い、普通貯金の残高が不足した場合に、定期性貯金等を担保として自動融資が受けられます。融資限度額は最高300万円、定期性預金の90%まで借りられます。融資利率は、定額貯金の場合、返済時の約定利率+0.25%、定期貯金の場合、預入時の約定利率+0.5%となります。

定期性貯金

  1. 定額貯金
    1,000円以上1,000円単位で預入期間は1ヶ月以上10年以内、固定金利で運用する金融商品。半年複利運用で、預入期間に応じた金利が預入時に遡って適用されます。利払いは、満期一括払いとなります。預け入れてから6ヶ月据え置けば、いつでも解約できます。
  2. 定期貯金
    1,000円以上1,000円単位で預入期間は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年・2年・3年・4年・5年の選択型、固定金利で運用する金融商品。預入期間が3年未満の場合単利型のみですが、3年以上の場合は半年複利利のみとなります。利払いは、2年もののみ中間利払いがあります。預け入れてから6ヶ月据え置けば、いつでも解約できます。いつでも解約できますが、中途解約利率が適用されます。

まとめ

今回は、学科の6教科の3科目目「金融資産運用」のうち「金利と貯蓄型金融商品」についてお伝えしました。

商品性の違いについて覚えることがいっぱいで大変だと思いますが、復習してしっかり身につけましょう。

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