筆者は「世の中にまったく無駄なことはない」という信念を持っています。
どんな経験でも、何かどこかで活かせることはあると思っていますが、そうは思わない人もいるみたいです。
日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験3級=簿記3級に関しても「簿記3級なんて持っていても役に立たないよ」と言われたことがありました。
筆者はそうは思わないので、この場を借りて真っ向から反論してみようと思います。
本当に簿記3級は意味がないという人がいるのか調べてみた
この記事を書くにあたり、本当に簿記3級は意味がないという人が世の中にいるのか調べてみることにしました。
使ったのは大手掲示板「Yahoo!知恵袋」です。
Yahoo!知恵袋にこんな質問が投稿されていました
早速検索してみたところ、こんな投稿が見つかりました。かいつまんで言うと「簿記3級なんてやめとけと言われた」ようです。
引用元:Yahoo!知恵袋
「うるさい人たちだなー、無視して進めちゃえば?」と筆者は思いました。それでも、本人は言い返せず悩んでいるから投稿したのでしょう。
簿記3級は意味がないという人の言い分
そもそも「簿記3級は意味がない」という人は、どういう意図をもってこのような発言をしているのでしょうか。考えられる理由を列挙してみました。
資格として使い道がない
1つ目は「資格として使い道がない」です。3級とついているせいか、比較的簡単に取得できるイメージを持たれがちなのでしょう。
また、一般的に経理の第一線で活躍するためには、簿記2級まで取得していたほうが望ましいのも実情です。
会計ソフトが普及しているので必要ない
2つ目は「会計ソフトが普及しているので必要ない」です。
現在の会計ソフトは初心者向けのガイド機能や動画解説など、ユーザーにとって使いやすくなる工夫が盛り込まれています。
簡単な操作で帳簿がつけられるため、簿記の知識がなくても何とかなってしまうというイメージを持たれるのかもしれません。
簿記3級は意味がある!合格者が反論する5つの理由
散々な言われようの簿記3級ですが、筆者は「取っても無駄」とは決して思いません。
むしろ、そのようなことをいう人に対しては「はぁ?何言っているの?」と言いたいくらいです。理由を説明します。
理由1.履歴書に書いても何ら問題ナシだから
1つ目の理由は「履歴書に書いても何ら問題ナシだから」です
。簿記3級は日本商工会議所が主催する検定試験であり、一般的にも広く知られています。どこの団体が主催しているかすらわからない民間資格を書くよりは、はるかに担当者からの印象も良いでしょう。
また、簿記3級を通じて、企業において経理実務をこなす上で基本となる知識が効率良く得られます。「この人は基本ができている」と担当者に思ってもらえる可能性も高いです。
理由2.会計ソフトも簿記の知識がないと使いこなせないから
昨今の会計ソフトは、入力ガイドやヘルプ機能が充実し、昔に比べるとずっと使いやすくなりました。しかし、それはあくまで「入力がしやすくなった」に過ぎません。
入力したデータが間違っている=取引を正しく仕訳に反映させられていなければ、完成した貸借対照表や損益計算書も使い物になりません。
やはり、会計ソフトがいくら進歩したとしても、正しい簿記の知識は必須でしょう。
理由3.応募できる求人は増えるから
簿記3級を取得していれば、応募できる求人も増えます。
会計事務所や一般企業の経理でも「未経験者でも簿記3級取得済みであれば応募可能」としているのは珍しくありません。
理由4.ステップアップの足掛かりにできるから
簿記3級を取得することは、さまざまな資格へのステップアップにもつながります。特に、税理士、公認会計士などの上位資格を目指す場合、簿記3級が最初の一歩になることが多いです。
また、就職・転職の際も簿記3級を取得していたことが採用の決め手になるのも珍しくありません。このような側面を考えても、取って損になることは決してないでしょう。
理由5.「お金の流れを正確に反映した」家計管理ができるようになるから
簿記の知識を身に付けると、家計における毎月の収支や貯蓄額、貯蓄率も把握できるようになります。
一般的な家計簿ではできない「お金の流れを正確に反映した」家計管理に役立つのは大きな強みです
「将来はマイホームが欲しい」「子どもの教育費を貯めておきたい」など、将来大きな出費がある場合は、知識・教養の1つとして身に付けるのもアリかもしれません。
周囲に惑わされず、興味があるならチャレンジしよう
自分の人生の決定権は自分にあります。誰と過ごすか、どこで暮らすか、どういう仕事をするかは、(法や道徳に反しなければ)自分で決めて構いません。
そのため、簿記3級に関しても、自分が勉強をしてみたいなら、周囲に惑わされずチャレンジすべきです。
「簿記3級なんて意味ないよ」と言われても「いや、勉強してみたいからさ?」と言って、前向きに取り組みましょう。
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