リスク管理2【生命保険1】

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今回は、学科の6教科の2科目目「リスク管理」のうち「生命保険」について解説していきます。

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生命保険とは

生命保険は病気やケガで万が一の事態が起きた場合に、保険金等を受け取ることができる商品です。

保険の種類と特徴

生命保険には保険金の支払われるタイミングや期間などで種類が分けられます。主な保険として以下の3つがあげられます。

死亡保険

被保険者が死亡、または高度障害になった際に、保険金が支払われる保険商品です。

  • 定期保険…一定期間内に死亡した際に、保険金が支払われる保険。満期保険金がなく、保険料が掛け捨てのため、保険料が安いのが特徴です。
  • 終身保険…加入後、生涯にわたって死亡した際に、保険金が支払われる保険。満期保険金がなく、解約返戻金が高いため、貯蓄に向いています。
  • 定期付終身保険…終身保険に定期保険を加えた保険。加入時期のうち一時期だけ定期保険を加え、保険料を倍にします。
  • アカウント型保険…生命保険と積立の貯蓄機能が一緒になった保険。保険料払込期間が満了を迎えるとき、積立金を終身保険や個人年金保険に移行することができます。

生存保険

一定期間経過後まで、被保険者が生存している際に、保険金が支払われる保険です。

  • 個人年金保険…契約時に決めた年齢から、年金を受け取ることができる保険です。
  • 変額個人年金保険…保険会社が株式や債券などを運用し、その結果に応じて年金の額が決まる保険です。死亡保険金には最低保証がありますが、解約返戻金にはないのが特徴です。

生死混合保険

死亡保険と生存保険を混ぜ合わせた保険です。

  • 養老保険…一定期間内に死亡した際に、保険金が支払われ、満期まで生存した際にも満期保険金が支払われる保険です。

保険料の仕組み

保険契約者が支払う保険料を営業保険料といい、さらに保険会社が保険金を支払うための純保険料部分と保険会社の運営費にあてるための付加保険料部分に分けることができます。

この純保険料と付加保険料は3つの予定基礎率をもとに算出されます。

予定利率

純保険料は、保険会社が契約者から支払われた保険料の一部を運用しているため、利回りを考え、割り引いて算出しています。
そのため、保険会社が予測していた予定利率より、運用が上手くいけば利益が出ることになります。この場合の利益を利差益といいます。

予定死亡率

予定死亡率とは、過去の男女別、年齢別の膨大な数のデータから計算した死亡率のことで、予定死亡率から予測した将来支払う必要がある保険金を基準に保険料を算出しています。

また、満期保険金を支払うための保険料算出にも利用され、予定死亡率から算出した保険料より、実際の死亡者数が少なければ利益が出ることになりますが、この場合の利益を死差益といいます。

死差益は配当金支払いのある契約であれば、契約者に支払われます。

また、保険契約によっては、死差益などは配当せず、利差益のみを配当する利差配当付保険(準有配当保険)もあります。
あらかじめ定められている定期保険、死亡時まで契約が継続する終身保険、その他養老保険や個人年金保険などの、人の生死に関して保障するする定額給付の保険である生命保険が該当します。

予定事業費率

保険会社の事務所費や人件費など事業を運営するために必要となる経費を予定事業費率として見積もり保険料に加算しています。

予定事業費率から計算した保険料より、実際にかかった経費が少なければ利益が出ることになります。この場合の利益(剰余金)を費差益といいます。費差益は有配当保険であれば契約者に支払われます。

振り返りチェック

本記事でご紹介した「生命保険」の分野を振り返るために、下記の質問に答えられるか、ご自身で振り返ってみましょう。もし、回答につまずく所があればもう一度記事を振り返ってみましょう!

  • 純保険料/付加保険料の違いを説明してください。
  • 死亡保険は被保険者が死亡、またはどんな状態の際に、支払われる保険金ですか。
  • 利差益/死差益/費差益の違いを説明してください。

まとめ

今回は学科の6教科の2科目目「リスク管理」のうち「生命保険」についてお伝えしました。「生命保険」は頻出なのでしっかり復習しましょう。また、ご自身の保険の見直しにも使える知識なのでぜひ勉強しましょう。

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