FP(ファインシャルプランナー)って何する人?仕事内容教えます

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初めて会う人から「どういったお仕事をされているんですか?」と聞かれるのは珍しくありません。筆者はそう聞かれると「えーっと、ファイナンシャルプランナーです…」と答えています。

すると、大抵「保険とか売っているんですか?」と続くので最初は驚きました。最近では「いやいや、人生で一度も保険売ったことなんてないですから!」と笑って返せるようになりましたが、それだけ「何をするのか分かりづらい資格」なのかもしれません。

FP(ファイナンシャルプランナー)の仕事は、実はとても幅広いです。そこで今回の記事では「FPって何する人?」という疑問をお持ちの方のために、仕事内容や働き方を詳しく解説します。

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FPの3大業務とは?

FPが行う業務は、大まかには次の3つに分かれます。

  1. 相談
  2. 執筆
  3. 講演

それぞれについて、詳しく解説しましょう。

1.相談

顧客からの要望に応じ、資産運用や保険、ライフプランの相談やコンサルティングを手掛ける業務です。ヒアリングの内容を踏まえ、具体的な商品の提案を行うこともあります。ただし、手掛ける業務によってはFPに加え、保険募集人や投資助言・代理業としての登録が求められるため注意が必要です。

冒頭で触れた「保険とか売っているんですか?」という言葉は、保険会社に所属し、顧客の要望に応じて提案を行うFPをイメージしていたのかもしれません。

会社によってはFP資格があると得するかも

実際のところ、保険会社や銀行、消費者金融やクレジットカード会社などでは、FP資格(FP技能士検定、AFP、CFP)の取得が奨励されています。昇進の要件になっていたり、合格祝い金や資格手当の制度を設けているケースも少なくありません。

「保険会社で働く人がFP資格を持っている」という理解は、まったく見当違いでもなさそうです。実際、筆者の周囲にも、保険会社や銀行、消費者金融の現役・OB社員でFP資格を持っている人はたくさんいます。

執筆

一言でいうと、文章を書く業務です。雑誌、新聞、Webに掲載するコラムや解説記事を書く業務が多くなっています。また、広告代理店からの依頼を受け、クライアント企業のWebサイトに掲載する文章を書く業務を手掛けるFPもいます。

FPに関連する資格を持っているものの、今は育児や介護などの事情で現場を離れている場合は、在宅で執筆業務を手掛けてみても良いでしょう。文章を書くのに対してアレルギーがなく、パソコンの基本的な操作ができるなら問題なく仕事はこなせます。

今後需要は増えていくかも

あくまで筆者の個人的な意見ですが、今後、執筆ができるFPへの需要は増えていくと考えられます。その理由を説明しましょう。

昨今は、YMYL(Your Money or Your Life)といって、お金や健康に関する記事のGoogleによる評価基準が厳格化されているのが現状です。間違った情報や悪意のある情報が表示されてしまうとそれを見た人が被害、損害を被ってしまう以上、当然の対応でしょう。

このような背景もあり「確かな知識を持つ専門家が、実名・顔出しで記事を書く」ことへの需要は今後ますます高まっていくはずです。執筆の分野で力を発揮するFPが増えてもおかしくありません。

講演

人前で話す仕事に力を入れているFPもいます。金融機関やマスコミが主催するイベントに講師として登壇したり、資格試験予備校や企業研修の講師をしたりと働き方はさまざまです。

FP技能検定の受験生に向けてプライベートレッスンを行ったり、子ども向けのマネースクールやワークショップを開催したりするFPもいるなど、アイデア次第で多様な働き方ができるのも魅力です。

企業に所属するか、独立しているか?

なお、違った分類の仕方としては「企業に所属しているか、独立しているか」も挙げられます。保険会社や銀行などの金融機関や不動産会社に勤めているFP(企業内FP)は一定数います。

このような会社勤めをしているFPの場合、仕事内容は配属されている部署にある程度は左右されるのが現状です。

たとえば、保険会社の営業職であれば、最終的な目的は「自社の保険商品を売ること」になります。そのため、顧客からの相談に応じ、ヒアリングを重ねるなかで、ライフプランの提案の一環として商品を薦める相談業務を主に担うでしょう。

一方で、自身で事務所を立ち上げ、顧客から案件を受注するFP(独立系FP)もいるのが現状です。この場合、仕事内容は個々のFPによってまったく異なります。筆者のように、ほぼ執筆業務しか手掛けない人もいれば、相談・執筆・講師をまんべんなくこなす人もいるので、一概に「FPはこういう働き方」とは言えません。

働き方はさまざま。自分にあったやり方をしよう

そろそろまとめに入りましょう。実際のところ、FPの業務は多岐にわたります。保険を売る(顧客の相談に応じ、具体的な商品の提案をする)のもFPの仕事のうちですが、人に教えたり、文章を書いたりしても、それが「誰かのお金の悩みに答えること」なら、FPの仕事といって構いません。

一概に「こういう仕事です」とは言いづらい部分があるものの、だからこそ自由な働き方ができると筆者は信じています。興味が持てたなら、ぜひ積極的にチャレンジして欲しい資格の1つです。

荒井美亜

立教大学大学院卒業(会計学修士)。
専門誌記者、Webマーケティング会社でのライターなどを経て現在はフリーランスライター・独立系FPとして活動。
日商簿記検定1級、税理士簿記論・財務諸表論、2級FP技能士、貸金業務取扱主任者などを持つ資格マニア。
今は宅地建物取引士目指して勉強中です。

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