「時間はあるから、なにか資格の勉強がしたいな」
「キャリアアップや転職のために資格がほしいけど、なにをしていいかわからない」
みなさんは、こんな経験はありませんか?
資格は仕事に役立つのか?
「資格」と調べれば、数多くのサイトがヒットします。それぞれの資格は難易度や用途も異なるため、今の自分に合った資格を選ぶのは一苦労です。
そして、根本的な疑問ですが、そもそも資格をとって仕事に役立つのでしょうか。
結論を申し上げますと、目的がある場合の資格取得は、仕事に役立ちます。
しかし「とりあえず資格がほしい」「ためになりそうだから取ってみる」という勉強は、残念ながら仕事上では役に立たない場合がほとんどです。
今回の記事では、ビジネス系の資格はどういうものがあるのかを簡単にチェックしながら、勉強して損はない資格を2つご紹介できればと思います。
国家資格の種類と分類
まず資格の代表格とも言える、国家資格にどういう種類があるのか見てみましょう。
目指している資格が国家資格かどうかというのは、キャリアを選ぶ上でも大事になります。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
文部科学省「国家資格の概要について」
どの国家資格なのかにより難易度は異なるものの、文部科学省の文言にもある通り、社会からの信頼性は高く、一定の社会的地位が保証されます。
国家資格以外には公的資格、民間資格が代表的にあげられますが、全ての資格を把握する必要はありません。それこそ資格を取ることが目的になってしまっているため、何を学びたいか、なぜ資格が必要なのかという目的がぶれてしまうからです。
次は、法律によって設けられている国家資格の規制の種類の分類を見てみましょう。
業務独占資格 | 弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格 |
名称独占資格 | 栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格 |
設置義務資格 | 特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格 |
技能検定 | 業務知識や技能などを評価するもの |
業務独占資格では文中の弁護士や公認会計士、また教職員や医師のような専門的な分野でのプロフェッショナルにあたります。
資格を取得するために多くの時間を費やして勉強は必要なため、在職をしながらでの取得は時間とお金の投資が必要なります。
国家資格の中でも業務独占資格や名称独占資格のように、資格がなければ就けない仕事が存在します。
国家資格のように国が指定しているのか、転職したい会社や業界が指定しているのか、社内で異動の必須条件になっているのかなど、キャリアから逆算した資格を取得しましょう。
この2つは勉強して損はない、おすすめのビジネス系資格
全員が必ずしも明確なキャリアアップだけのために資格を取得したいというわけではないと思います。
そこで資格を取得するまでの勉強の中で
「新聞やニュースの理解が深まる」
「お金の管理がしやすくなる」
といったような身近に役立つビジネス系資格を最後にご紹介したいと思います。
簿記
簿記は企業の財政状況や経営状況を明らかにする技能資格となります。
一般的に経理や会計だけが使う資格だと思われがちですが、全くそんなことはありません。むしろ全ての社会人が簿記の知識を持つべきというくらい、大切な資格です。
簿記を学ぶことで企業の経営状況が良いか悪いのかが数字を見て分かるようになります。自分の勤め先や転職検討先の財務状況の把握、起業を志す人はキャッシュフローを考えた経営管理や分析力の基礎が身につきます。
「黒字倒産」という言葉があるように、ビジネスがうまくいっているように見えても、お金の流れ一つで経営は傾きます。
簿記の知識を得ることで、新聞の経済欄や株価のニュースの見方が変わるはずです。
「就職・転職の大きな武器「日商簿記検定」とは」
ファイナンシャル・プランナー(FP)
FPは家計管理から資産運用まで、幅広くお金に関して考えることが出来る、生活の中で大きく役に立つ資格です。
生きる上で様々なライフイベントが起きます。その中で、経済的な側面から自分の目標を叶えるための資金計画を建てることで、実現に導きます。
自分の生活はもちろん、家族の保険や教育資金の活用、両親の年金や相続に関することも学ぶので
「いま税金は払いすぎていないか」
「”もしも”のために今からできる備えや対策はないか」
など、直接自分の資産に関係する知識を得ることができます。
最後に
今回は国家資格に関してのおさらいと、勉強して損はない資格を2つご紹介いたしました。資格を学びたい目的も背景も、全員が異なりますが、「生活に役立つ資格がほしい」という方は、まずこの2つの資格を調べてみて損はないと思います。
またどんなことでも、学ぶことで新しい発見や目標が見つかることがあります。ぜひ2021年は新しい資格の取得に挑戦して良いスタートを切りましょう!
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