教員免許の取得方法について【元教員が解説】

資格としごと

教員免許を取得したいと考えている方は多いと思います。

将来あるお子さんへ指導をするのはやりがいのある仕事でしょう。

とはいえ、

  • 教員免許の取り方が分からない。
  • どんな試験があるのかについて詳しく知りたい。

というように考えている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、元教員である筆者が教員免許の取得方法について詳しく解説をしていきたいと思います。

3分程度で簡単に読むことができると思いますので、ぜひご一読ください。

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免許の取得方法

教員免許を取ると聞くと、どうしても難しく思えることもあるでしょう。

たしかに大学で単位を取らなければならないというイメージがあるので、すでに社会人の方にとってはハードルが高く感じられるかもしれませんね。

しかし、大学に通う以外にも免許を取得する方法はあります。

3つ紹介したいと思います。

教員資格認定試験を受ける

1つ目は、「教員資格認定試験を受ける」というものです。

これは独立行政法人が中心となって行なっている試験で、大学に通っていたかどうかを問わずに受けることができる試験です。

教員というと、どうしても大学を卒業しなければならないという印象があると思います。

しかし、それだけでは人材の幅が狭くなってしまいがちです。

生徒にもさまざまなお子さんがいることから、広い範囲で人材を集めるという目的で作られました。

試験内容は学術的な問題が多くなっていますので、比較的簡単に対策ができるようになっています。場所を問わず、勉強をすることができるので効率が良いといえるでしょう。

合格点も6割程度ということで、それほど厳しい基準でもありません。

しかし、問題自体がとても専門的なものになっていますので注意が必要です。

特別免許状をとる

2つ目は、特別免許状です。

たとえば社会人の方で専門性のある職種についている方であれば、教員への転職方法として特別免許状をとるのもありだといえるでしょう。

お子さんに指導をするときにはある程度のスキルが必要になりますが、できるだけ専門性のある人が指導するのが一番です。

前職を生かして指導をすることができれば、より指導に貢献することができるでしょう。

実際にこれまであったケースとしては、パティシエの経験を生かして家庭科の先生になる。陸上のチームコーチが体育教師になる。といったものが挙げられます。

経験がある方であれば説得力が増すので、お子さんからの信頼も得やすくなります。

おすすめの選択肢の1つといえるでしょう。

合格については、教育委員会だけでなく学校側の意見も聞きつつ進めていくような形になります。学校に必要な人材が採用されることになるので、比較的職場になじみやすいです。

普通免許状をとる

最も一般的な方法が、この「普通免許状をとる」というものです。

学校に通って、単位を取ることで免許が発行されます。

ただし、通っている大学によって取得できる免許状の種類は異なっています。

「一種免許状」であれば、学士をもっていることが必要になりますので、四年制大学を卒業する必要が出てきます。

「二種免許状」であれば、学位が必要になるため短大・専門学校などを卒業しなければなりません。

そして、「専修免許状」であれば大学院を卒業する必要があります。

それぞれ異なっていますので、注意をしましょう。

また、普通免許状の有効期限は10年と定められています。
最近では免許更新をし忘れてしまうのが話題になっています。失効しないためにも自分でしっかりと管理をしておく必要が出てきます。

採用試験について

免許状を取った後は、そのまま先生になれるというわけではなく「採用試験」を受ける必要が出てきます。

採用試験の倍率については下がってきていると言われていますが、しっかりと対策をしなければ難しいといえます。

都道府県ごとに内容は異なっていますが、おおむね「模擬授業」「集団協議」「面接」「実技」などの試験が行われます。

模擬授業については、授業に使う教材以外にも指導案などを1から作る必要があるので労力がかかります。

また臨時任用職員とも一緒に試験を受けなければならないので、現場のことについてもよく調べておく必要があります。(臨時任用職員の中には、指導案を学校の他教員にチェックしてもらっているケースもあります。)

自治体によっては、面接にも力を入れていて「授業・人物チェック」で2回面接を行うケースもあります。
しっかりと対策をしていくようにしましょう。

まとめ

教員免許を取るのは色々な方法があります。

ぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。

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