今までの記事でITパスポートのメリット・デメリットや学習時間などについてお伝えいたしました。
今回は、実際にITパスポート試験の受験することを検討している方向けに、試験日や申込方法などをご紹介致しておりますので、ぜひ確認してみてください。
最後に実際に出題された試験問題もありますので挑戦してみてください!

ITパスポートの試験概要
概要
ITパスポートは「IT化が進んだ現代社会に羽ばたくために社会人として必要な基礎的能力を有していることを国が証明する試験」で、ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用することのできる“IT力”が身につきます。
受験資格
ITパスポートに受験資格は特にありません。誰でも受験可能です。
試験日・試験会場
日本各地の試験会場で月に1度程度のペースで行われています。
試験場所の開催状況は下記から確認できますので、お申込みを検討されている方は事前にご覧ください。
◯ITパスポート「試験開催状況一覧」
試験形式
CBT方式(コンピュータを使った方式)で、マウスやキーボードを用いて解答します。
4択問題が100問出題されます。試験時間は120分です。
合格条件は、3分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)のそれぞれが300点以上/1000点、かつ、総合評価点が600点以上/1000点です。
苦手な分野があると合格基準を満たせないので、各分野をまんべんなく学習する必要があります。
申込方法
下記のサイトからお申込が可能です。受験申込み手順も詳しく解説されているため、どなたでも簡単に申し込みが可能です。
◯ITパスポート試験「受験申込手順」
出題内容
出題内容は、以下のとおりです。
ストラテジ系
企業活動や法務、経営、企業のシステム戦略に関するもの
- 企業と法務
- 経営戦略
- システム戦略
マネジメント系
システムやソフトウェア開発プロジェクトのマネジメント方法についてで、開発の手法や流れ、プロジェクトの管理方法、システム監査の概要や流れなどについて
- 開発技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
テクノロジ系
コンピュータの仕組みに関するもので、ITの基礎となる数学やPCの仕組み、セキュリティやネットワークといったIT技術について
- 基礎理論
- コンピュータシステム
- 技術要素
このようにITパスポートはIT系の資格ですが、法務や経営などIT以外の分野もあります。
なぜコンピュータ以外の出題が多いのかというと、「会社の役に立つシステムを作るための知識を持っているかどうか」を判定するのが、ITパスポートのテーマで、会社の役に立つシステムを作るためには、会社の仕組みを理解している必要があるということにあります。
ITパスポートは参考書も出版されており、独学で取得が可能な資格です。
国家資格なので認知度が高く、ITパスポートを取得すると単位を取得できる学校もあります。
IT化するこれからの時代を生き抜くためにITの基礎理解は欠かせません。IT技術者を目指す人以外にも取得をおすすめできる資格なので是非挑戦してみてください!
最後にITパスポートで実際に出題された問題に挑戦してみましょう!
例題
問1(ストラテジ系からの出題)
IoTに関する事例として、最も適切なものはどれか。
A:インターネット上に自分のプロファイルを公開し、コミュニケーションの輪を広げる。
B:インターネット上の店舗や通信販売のWebサイトにおいて、ある商品を検索すると、類似商品の広告が表示される。
C:学校などにおける授業や講義をあらかじめ録画し、インターネットで配信する。
D:発電設備の運転状況をインターネット経由で遠隔監視し、発電設備の性能管理、不具合の予兆検知及び補修対応に役立てる。
問1: D
IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)のことで、「今までインターネットにつながっていなかったモノをつなぐこと」です。離れた場所にあるモノの状態を知りたいときや状態を変えたいとき、IoTが適用されます。例題では発電設備を遠隔監視しています。
問2(テクノロジ系からの出題)
HTML形式の電子メールの特徴を悪用する攻撃はどれか。
A:DoS攻撃
B:SQLインジェクション
C:悪意のあるスクリプトの実行
D:辞書攻撃
問2 :C
HTMLメールではWebと同じように文字の装飾などができるほか、任意のスクリプトを埋め込むことができます。攻撃者が悪意のあるスクリプトを埋め込んだメールを送信することもできてしまいます。
ただ最近では、メールを受信するソフトウェアに対策が施されているため以前ほどの危険性はありません。
まとめ
ITパスポートはシステム開発や会社の仕組みを学ぶことができる便利な資格です。
みなさんも合格を目指して頑張ってください!
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