ITパスポート、ストラテジ系の大分類「経営戦略」を徹底解剖!例題にも挑戦!

ITパスポート

前回はストラテジ系の3つの大分類の1つ「企業と法務」について解説しました。

今回は「経営戦略」について詳しく解説していきたいと思います。

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経営戦略とは

「経営戦略」の問題内容は、経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネスインダストリの3つに分類されます。

経営戦略マネジメント

経営戦略マネジメントでは経営情報の代表的な分析手法について、経営管理システムの基本的な考え方について、マーケティングの活動などについて問われます。

代表的な分析手法をいくつかみていきましょう。

まずSWOT分析です。

  • 強み(Strength)
  • 弱み(Weakness)
  • 機会(Opportunity)
  • 脅威(Threat)

という4つの観点から自己分析を行い、経営戦略をたてる際に現状を分析する為に用いられる手法です。

その他に5つの競争要因(ファイブフォース分析)というビジネス環境を分析する手法も重要です。

  • 新規参入の脅威
  • 買い手の交渉力
  • 売り手の交渉力
  • 代替製品・サービスの脅威
  • 既存企業間の敵対関係

の5つに競争要因を分けて考える手法です。

技術戦略マネジメント

技術戦略マネジメントは、技術開発戦略の意義や、新しい技術の開発、技術開発戦略の目的について問われます。

MOT(Management Of Technology:技術経営)という、技術開発の成果によって事業利益を獲得することを目的とした経営手法や、特許戦略といった開発した発明や、開発する予定の発明を、自社の成長に役立てることを目的とした経営手法の知識が必要になります。

技術予測手法という、将来の技術動向の予測などに用いられる技法もあります。
代表的な技法にデルファイ法があります。
集団の意見や知見を集約し、統一的な見解を得る手法で、メンバーに個別に回答を求めて、得られた結果を全員に見せ、再び個別に回答を求める、という過程を繰り返す手法です。

ビジネスインダストリ

ビジネスインダストリは、代表的なビジネスシステムや、電子商取引の分類についてなどについての知識が問われます。

そのため、ビジネスの代表的な分野でのシステムを理解することが重要です。

システムをいくつかみていきましょう。

流通情報システムという流通業(小売業・卸売業・物流業)の企業が使う情報システムがあります。

金融機関(銀行・保険・証券など)が使う金融情報システムPOS(Point of Sales:販売時点情報管理)システムと呼ばれる、商品の販売が行われる時点でそれ関する情報(商品名や価格など)を記録し、売上や在庫を管理するシステムなどがあります。

経営戦略の勉強法は?

参考書を活用しながら、問題集を使った勉強法や過去の問題を解くこと、先ほど記述した手法や戦略、システムなどの意味を理解するのはもちろんですが、同じようなアルファベットが並ぶ用語が多く紛らわしいので、しっかりと違いを把握することが重要です。

いくつか例をあげておきます。

下記の4つはいずれも買収方法についての用語となっています。

  • MBO:経営陣が株式を取得し経営権を得る
  • MBI:投資家が企業を買収し経営陣を送り込む
  • LBO:買収先の資産を担保に借入れた資金で買収する
  • TOB:買い付け価格を公開して不特定多数の株主から株を買い集める

続いて、業務プロセスをモニタリングするための指標の2つです。
バランススコアカード(BSC)分析などで用いられます。

  • KGI:Key Goal Indicator 重要目標達成指標
  • KPI:Key Performance Indicator 重要業績評価指標

マーケティングを構成する2つの要素のです。4Pが販売者の視点なのに対して、4Cは顧客の視点となっています。

マーケティングの4P

  • Product(製品)
  • Price(価格)
  • Place(流通)
  • Promotion(プロモーション)

マーケティングの4C

  • Customer value(顧客価値)
  • Customer cost(顧客コスト)
  • Convenience(利便性)
  • Communication(コミュニケーション)

経営戦略に関して例題に挑戦!

それでは腕試しに、経営戦略マネジメントの例題に挑戦してみましょう!

他者が開発した先進的な技術と,高い研究能力をもった人材を,自社固有の経営資源として取り込むことが可能な戦略はどれか。

A、 M&A
B、 R&G
C、アライアンス
D、技術提携

<解答>
A、 M&A

M&A(Mergers and Acquisitions)とは、合併と買収の略で、自社に吸収合併し、他社の株式を多く取得し買収することで子会社化し、自社の経営資源とすることが可能です。
新規事業や市場への参入、企業グループの再編、事業統合、経営が不振な企業の救済などを目的として実施されます。

まとめ

今回はストラテジ系の大分類1つ経営戦略について詳しく説明しました。

分析手法やビジネスシステムなど覚える手法やシステム、似たような用語が多いですが、しっかりと意味を理解し、専門用語を覚えて点数アップにつなげましょう。

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