今回はマネジメント系の大分類「プロジェクトマネジメント」について詳しく解説していきたいと思います。

プロジェクトマネジメントとは
ビジネスにおいて企業経営における目標を達成するには、機能的な組織作りが欠かせません。
プロジェクトの目標達成のために部門を問わず、それを可能にするために人員を集め、一定期間内に結果を出す必要があります。
このような組織がプロジェクトチームと呼ばれ、そのリーダーがプロジェクトマネージャと呼ばれます。
プロジェクトマネージャは、プロジェクトチームを管理、統括することで機能的な活動を支援します。
そういった活動を行い、プロジェクトを成功に導くために管理することをプロジェクトマネジメントと呼びます。
プロジェクトマネジメントの勉強法は?
プロジェクトマネジメントは、その名称のとおり、プロジェクトマネジメントに関する知識(どのようなプロセスがあるか、どのような手法があるかなど)が問われます。
特に工程管理に関する用語は繰り返し出題されるのでしっかりと覚えましょう。
実務上では、アレンジして用いる手法もあると思いますが、対策としては、教科書的な基本知識(その手法の目的、特徴)を覚えておくと点数アップにつながります。
工程管理の手法をいくつか見ていきましょう。
WBS (Work Breakdown Structureの略)
必要な作業を洗い出すための手法で、作業を段階的に分解して整理する。ここの作業はタスクと呼ばれ、成果物と結びつけて管理する。
ガントチャート
スケジュール管理を行うためのもので予定と実績の対比などを行う。日程を横軸に取り、作業の進捗状況を管理する。現場ではエクセルなどで作られることが多い。
アローダイアグラム
作業の順序関係と所要日数を表した図、複雑な工程を管理するためのもの。作業の遅れがプロジェクト全体の遅れにつながるものをクリティカルパスと呼ぶ。
その他にプロジェクトマネジメントの分野でよく出題される用語も見ていきましょう。
- プロジェクト憲章
プロジェクトの存在を正式に認可する文書。プロジェクトの目的や、概要レベルの要求事項・主要成果物、事前承認された財源、任命されたプロジェクトマネージャ・その責任と権限のレベルなどが記述される。 - プロジェクトスコープマネジメント
プロジェクトを成功裏に完了するために必要なすべての作業を含み、かつ必要な作業のみを含むことを確実にするために必要な管理。 - プロジェクトコミュニケーションマネジメント
プロジェクト関係者の情報ニーズが、資料の作成と効果的な情報交換を達成するために意図された活動を通して、満たされていることを確実にするために必要な管理。
プロジェクトマネジメントの例題に挑戦!
それでは腕試しに、システム開発技術の例題に挑戦してみましょう!
<例題>
開発期間10か月,開発の人件費予算1,000万円のプロジェクトがある。5か月経過した時点で,人件費の実績は600万円であり,成果物は全体の40%が完成していた。このままの生産性で完成まで開発を続けると,人件費の予算超過はいくらになるか。
A、100万円
B、200万円
C、250万円
D、500万円
<解答>D、500万円
当初の計画では100%完成させるのに1,000万円の人件費を見込んでいました。
つまり、1%当たり10万円です。
しかし、実際には40%完成させるのに600万円掛かってしまっており、1%当たりの人件費は「600万円÷40=15万円」となっています。
このままの生産性だと、残りの60%を完成させるのに「15万円×60=900万円」の人件費が必要な計算になります。
これに既に消化済の実績値を加えると、プロジェクト全体の人件費は「600万円+900万円=1,500万円」になると見込まれますから、当初予算と比較して500万円の超過となります。
したがって「D、500万円」が正解です。
<別解>
進捗率40%で600万円かかっているので、そのまま100%まで進んだときの人件費は「600万円÷0.4=1,500万円」。
したがって、超過額は「1,500万円-1,000万円=500万円」となります。
まとめ
今回はマネジメント系の大分類の一つプロジェクトマネジメントについて詳しく説明しました。プロジェクトマネジメントの目的や手法、プロセスについての知識が問われ、
工程管理の手法なども覚えながら、基本知識もしっかりと覚えて点数アップにつなげましょう。それでは最後までご覧下さりありがとうございました。
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