ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)の試験の1つです。
IPAの資格には、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などがありますが、その中ではもっとも取得しやすい資格になっており、難易度は比較的低めです。
ITパスポートはITだけでなくビジネス全般に関する総合的な内容を広く浅く問うものであり、深いITの知識が問われるものではありません。
総合的な内容を広く問うため、多く学生や社会人の方が受験する人気のある資格で、令和元年度には応募者数が100万人を超えました。
合格率も他の資格と比べて高いため、取得しやすい資格といえるでしょう。
しかし取得しやすいとはいえ、合格するためにはしっかりと参考書や過去問で対策する必要があります。
この記事では、ITパスポートの難易度や、合格するために必要な学習時間等をまとめたのでぜひ参考にしてください。

ITパスポートの合格ラインは60%!
まずは合格ラインを確認しましょう。
ITパスポートは項目応答理論という方式で採点されます。
正答した問題によって各分野の点や総合評価点が加算されていきます。それぞれが基準点(300点)以上かつ、総合的に60%正答できれば合格です。
- ストラテジ系(経営戦略) 300点/1000点満点
- マネジメント系(経営管理) 300点/1000点満点
- テクノロジ系(科学技術) 300点/1000点満点
- 総合評価点 600点/1000点満点
まんべんなく勉強してその後に得意科目を伸ばし合格を目指していきましょう!
合格率は平均50%と高め
合格率は50.7%(学生37.9%、社会人60.8%)です。
ITパスポートは国家試験ですが、他の国家試験と比べると合格率が高いです。
※平成29年4月~平成30年2月累計
特に社会人の合格率は平均60%と高めになっています。
これは、社会人に必要な基礎知識も出題されることが社会人の合格率が高い理由の一つといえるでしょう。
そういった意味では社会人としての基礎知識をつけることもできる資格ということもあり、学生にもオススメできます!
ITパスポートに合格するために必要な学習量
ITパスポートに合格するために必要な学習量は3年分の過去問と言われています。
ITパスポートは一度の試験で100問出題されますが、毎年春と秋の2回問題が公開されるので、3年分の問題数は合計600問です。
この600問の問題を解いて定着させることによって合格が見えてきます。
仮に3カ月で合格を目指す場合、1カ月で1年分の200問を解き進めればよいので、十分に可能な数字です。
まだITパスポートの勉強を何もしていない方でも、600問を理解すれば合格が見えてくるので、それを目安に取り組んでゆきましょう!
ITパスポート合格に必要な勉強時間の目安
ITパスポートの学習計画を立てるために、勉強時間の目安を知っておくと便利です。
必要な勉強時間は人によって差があるので、初心者の方と基礎知識を既に身につけている方の2パターンに分けてご紹介します。
勉強時間の目安がわかったら、1日あたりどれくらい勉強すればよいかを計算して計画を立ててみてください。
初心者は100時間が目安
社会人歴が短い方や、学生の方は多めに学習時間を確保しましょう。
何も知らない状態からITパスポートに合格したい場合、100時間以上かかることもあります。
100時間の勉強時間を確保するためには、仮に1日2時間勉強するなら50日で終わる計算なので2ヵ月を目安に計画を立てると良いでしょう!
ITパスポートは全国の試験会場で随時行われているため、自分のペースで学習を進めれば大丈夫です。自分にとって無理のない学習計画を立て、余裕をもって行動することが大切です!
基礎知識が身についている方なら40時間ほどで大丈夫!
社会人経験がある方やIT業界で働いたことがある方であれば、ITパスポートの問題に日常的に使っている用語が出題されることもあるでしょう。
既にITやビジネスの基礎知識がある方であれば、40時間程度の学習をすれば合格が見えてくるはずです。
40時間の勉強時間を確保するためには、仮に1日2時間勉強するなら20日の学習計画を立てましょう。
最後に
今回はITパスポートの難易度や、学習の目安について説明してきました。これから学習を始める方や、学習時間の目安を知りたい方のお役に立てれば幸いです。
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