秘書検定の理論科目は「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」の3つに大別されています。
今回は最後の項目として一般知識の内容に入っていきたいと思います。

一般知識では何を学ぶの?
秘書検定3級の「一般知識」では、人事・財務・マーケティング・一般常識など幅広い分野の用語を学習します。勉強法としては、知識暗記中心の学習となります。
そのため、通勤通学などのスキマ時間を利用して用語を覚えると良いでしょう。
「一般知識」では、用語の意味がわかれば、きちんと説明できなかったとしても正解を導くことができます。
説明を丸暗記する必要はありません。
さらに「一般知識」の用語を理解すると、ニュースや会社内業務に関する理解度も高まりますので実用的な知識もあわせて学ぶことができます。
今回は「一般知識」から出題される経済用語、略語、カタカナ語、会社に関する用語、法律用語、財務用語、税務用語のうち経済用語について解説していきます。
ひたすら暗記と少し単調になってしまうかもしれませんが、最後に問題もありますので頑張っていきましょう!
経済用語
秘書検定における経済用語の知識は重要で試験問題にも多く見かけられます。
社会人の常識としても経済用語はある程度は覚えておく必要があります。
- 景気循環・・・ある期間にわたる経済の全体的な拡張(拡大)と、それに続く収縮(後退)を指します。
- 国内総生産(GDP)・・・国内において一定期間(通常一年間)に生産された財貨・サービスの付加価値額の総計。国内の経済活動の水準を表す指標
- 需要・・・財やサービスを購入したいという欲求のこと。
- 供給・・・財やサービスを提供しようとする経済活動のこと。
- 経済成長率・・・GDP(国内総生産)の対前年増加率のこと。
- インフレ・・・インフレーションの略で、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が上がることをいいます。具体的には、モノがよく売れるため、事業業績が上昇し、従業員の給与も上がるなど好循環をもたらす。半面、給与の上昇が物価の上昇に追いつかないなどマイナス作用ももたらします。
- デフレ・・・デフレーションの略で、インフレの逆で物の値段が下がり続けることをいいます。景気が悪いときに起こる現象です。景気が悪いと社会全体がお金を使わなくなり、需要が減少するので物が余り、物の価値が下がり続けるデフレが起きます。
- バブル経済・・・経済が活性化し地価、株価などの資産価格やモノの値段、給料が実体経済以上に膨れ上がったことを指します。中身がないのに大きく膨張し、やがて破裂して跡かたもなく、なくなることを意味するバブルから来ています。
- 為替レート・・・2国間の通貨の交換比率のこと。為替相場または外国為替相場ともいう。
- 変動相場制・・・為替レートを外国為替市場の需要と供給に任せて自由に決定させる制度のこと。為替レートを一定に定める制度は固定為替制といいます。
- 為替差益・・・為替レートの変動により生じた利益のことをいいます。為替レートの変動により損をした場合は為替差損といいます。
- 為替介入・・・中央銀行が外国為替市場において外貨を売買すること。
これによって為替相場に影響を与え、急激な為替レートの変動に対処することが出来ます。 - 円高・・・円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。
- 関税・・・輸出や輸入に際して課せられる税金のこと。主に輸入国が課します。国内産業の保護や財政収入を目的として課される場合が多いです。
- 国債・・・国が資金を調達するために発行する債券のことです。歳入不足を補うために発行されます。
- 社債・・・会社が資金調達を目的として、投資家からの金銭の払込みと引き替えに発行(起債)する債券
- 有価証券・・・株式・債券・手形・小切手などを指し、財産権を表彰する証券のこと。
例題にチャレンジ
それでは最後に例題に挑戦してみましょう!
次はそれぞれ関係ある用語の組み合わせである。次の選択肢が、それぞれ正しいか否かを答えなさい。
- 株式会社 株主
- 為替相場 円安
- 設備投資 景気
- 固定資産 給料
- 金融緩和 金利
解答 4.
固定資産は、土地や建物など、流通を目的としない長期にわたって使用される資産のことです。従って給料とは関係ある用語ではないといえます。
まとめ
次回は一般知識のカタカナ語、会社に関する用語を解説します!一般知識は社会人として知っておきたい用語も同時に学べるので、実践でも非常に役立ちます。皆さんも一緒に頑張っていきましょう!
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