簿記3級講座「差入保証金・固定資産・修正仕訳」

簿記

みなさん、こんにちは。youtubeで簿記3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。

今回は、差入保証金、固定資産、修正仕訳という3項目を学習します。

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差入保証金

事務所などを借り入れる際、敷金を支払うのが一般的です。仕訳の上では、敷金=差入保証金、として処理をします。

敷金は契約が終了し、物件を明け渡すと返還されるため、債権=資産として扱います。

(例題)
事務所を借りるに当たり、敷金10万円、不動産業者への手数料5万円、1ヶ月分の家賃10万円を普通預金口座から振り込んだ。

借方科目金額貸方科目金額
差入保証金
支払手数料
支払家賃
100,000
50,000
100,000
普通預金250,000

敷金は差入保証金という資産になります。
また、不動産業者への手数料は支払手数料という費用になります。
家賃は支払家賃という、やはり費用になります。

固定資産

倉庫や営業用の自動車、パソコンなど、事業に使う資産がこれにあたります。

簿記3級では形のある資産=有形固定資産が問題ととなります。

(例題)
倉庫用の建物100,000円を購入し、代金は手数料5,000円とともに小切手を振り出した。

借方科目金額貸方科目金額
建物105,000当座預金105,000

購入時の手数料5,000円も建物に含まれます。

すでに学習したとおり、小切手を振り出すと当座預金の減少となります。

(例題)
建物の修繕を行い、代金1,000円を現金で支払った。

借方科目金額貸方科目金額
修繕費1,000現金1,000

修繕費は費用ですので、借方に記載をします。

ただし、固定資産に対する支出であっても修繕費とならないケースもあります。

固定資産の価値を高める改良=資本的支出

資本的支出は、新たに固定資産を取得したとして処理をします。
たとえば、建物の改装費用です。

固定資産の現状維持のための支出=収益的支出

収益的支出は、費用として処理をします。
たとえば、雨漏りを直した費用です。

(例題)
建物の修繕を行い、代金10,000円を現金で支払った。このうち、6,000円は資本的支出とみなされた。

借方科目金額貸方科目金額
修繕費
建物
4,000
6,000
現金10,000

資本的支出の部分は、固定資産(建物)を取得したと考えます。
残りの4,000円は修繕費(費用)となります。

修正仕訳

誤った仕訳をしてしまった場合の修正の手順を見ていきます。

(例題)
商品100円を仕入れ、代金は現金で支払った。誤って金額を10円として仕訳していた。

100円−10円=90円分足りないので、それを追加する仕訳をします。

借方科目金額貸方科目金額
仕入90現金90

(例題)
商品100円を販売し、代金は約束手形で受け取った。誤って現金として仕訳していた。

現金を100円分減らし、その分を受取手形とする仕訳をします。

借方科目金額貸方科目金額
受取手形100現金100
竹井 弘二

FP技能士1級、行政書士
大手資格試験予備校での講師としてキャリアをスタート。その後、IT企業の総務・法務を担当した後、独立。
現在は、就労移行支援事業所を運営し、障がいをお持ちの方の就労をサポートしつつ、集合研修や資格試験の講師も担当する。

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