簿記3級講座「決算手続3」

簿記

みなさん、こんにちは。youtubeで簿記3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。

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商品

期末時点の在庫商品について仕入(費用)から商品(資産)に組み換えをします。

(例題)
期末商品卸高が商品2個(@120円)であった。

借方科目金額貸方科目金額
繰越商品240仕入240

期末の在庫を翌期の期首に仕入に組み換えをします。

(例題)
期首商品卸高は商品3個(@120円)であった。

借方科目金額貸方科目金額
仕入360繰越商品360

消耗品

期末時点の消耗品(文房具など)について、決算整理をします。

購入時に1.消耗品(資産)にするパターンと2.消耗品費(費用)にするパターンで処理が異なります。

(例題)
購入した消耗品300円のうち100円分が未使用であった。

  • 消耗品としたパターン

使用した200円分を消耗品費(費用)とします。

借方科目金額貸方科目金額
消耗品費200消耗品200
  • 消耗品費としたパターン

残った100円分を消耗品(資産)とします。

借方科目金額貸方科目金額
消耗品100消耗品費100

貯蔵品

郵便切手、印紙について処理をします。

(例題)
郵便切手240円、印紙1,000円分が未使用であった。

郵便切手=通信費(費用)、印紙=租税公課を貯蔵品に振り替えます。

借方科目金額貸方科目金額
貯蔵品1,240通信費
租税公課
240
1,000

精算表

試算表に決算整理を加え、貸借対照表・損益計算書へ展開をします。

勘定科目

残高試算表

修正記入

損益計算書

貸借対照表

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

現金

90,000

 

 

 

 

 

90,000

 

売掛金

10,000

 

 

 

 

 

10,000

 

繰越商品

3,000

 

5,000

3,000

 

 

5,000

 

倉庫

50,000

 

 

 

 

 

50,000

 

買掛金

 

4,500

 

 

 

 

 

4,500

借入金

 

30,000

 

 

 

 

 

30,000

勘定科目

残高試算表

修正記入

損益計算書

貸借対照表

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

貸倒引当金

 

500

 

1,000

 

 

 

1,500

減価償却累計額

 

9,000

 

9,000

 

 

 

18,000

資本金

 

62,800

 

 

 

 

 

62,800

売上

 

300,000

 

 

 

300,000

 

 

仕入

250,000

 

3,000

5,000

248,000

 

 

 

消耗品費

3,000

 

 

500

2,500

 

 

 

支払利息

800

 

 

400

400

 

 

 

合計

406,800

406,800

 

 

 

 

 

 

勘定科目

残高試算表

修正記入

損益計算書

貸借対照表

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

借方

貸方

貸倒引当金繰入

 

 

1,000

 

1,000

 

 

 

減価償却費

 

 

9,000

 

9,000

 

 

 

前払費用

 

 

400

 

 

 

400

 

消耗品

 

 

500

 

 

 

500

 

当期純利益

 

 

 

 

39,100

 

 

39,100

合計

 

 

18,900

18,900

300,000

300,000

155,900

155,900

帳簿の〆切

(例題)
売上:1,500円・仕入:1,000円・減価償却費:100円であった。

決算を経て、損益を確定します。
まず、売上、仕入、減価償却費をそれぞれ「損益」という勘定に振り替えます。

借方科目金額貸方科目金額
売上
損益
損益
1,500
1,000
100
損益
仕入
減価償却費
1,500
1,000
100

その上で合算します。

借方科目金額貸方科目金額
損益400資本金400

貸借対照表・損益計算書

最後に貸借対照表と損益計算書に落とし込んで、完成です。

貸借対照表

×年12月31日

資産

金額

負債・純資産

金額

現金

5,500

買掛金

3,000

売掛金

5,000

資本金

10,000

貸倒引当金

100 4,900

当期純利益

810

商品

1,500

 

 

備品

1,000

 

 

減価償却累計額

90 910

 

 

 

13,810

 

13,810

竹井 弘二

FP技能士1級、行政書士
大手資格試験予備校での講師としてキャリアをスタート。その後、IT企業の総務・法務を担当した後、独立。
現在は、就労移行支援事業所を運営し、障がいをお持ちの方の就労をサポートしつつ、集合研修や資格試験の講師も担当する。

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