簿記3級講座「現預金」

簿記

みなさん、こんにちは。youtubeで簿記3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。

今回は、現預金、つまり現金と預金の話です。約束手形などと比べるとイメージしやすいと思います。

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現金

現金とは、いわゆる「お金」のみならず、(他人振出)小切手・郵便為替証書・公社債の利札(クーポン)・株式の配当も含みます。

というわけで、イメージしやすいと思いますといいましたが、意外と範囲が広く、間違いやすいかもしれません。

(例題)
代金として郵便為替証券(100円)を受け取った。

郵便為替証券を見たことがない方もいるかも知れませんが、郵便局の窓口に行けばすぐに現金に換えてくれる証書です。すぐに現金に換えられるので、現金として扱います。

借方科目金額貸方科目金額
現金100売上100

現金は資産なので、借方に記載をします。

(例題)
国債の利払い期が来たので、利札(100円)を処理する。

国債は日本国に対する債券です。満期になったら払い戻してもらえる他、定期的に金利を受け取ることができます。金利を受け取るために必要なのが利札です。
利札もすぐに現金に換えられるので、現金として扱います。

借方科目金額貸方科目金額
現金100有価証券利息100

利札は金利ですが、仕訳の上では「有価証券利息」となります。収益なので、貸方に記載をします。

現金過不足

帳簿よりも実際の現金が多かった/少なかった場合の処理の方法を見ていきます。

多ければ「現金過不足」を貸方に記載します。
逆に、少なければ「現金過不足」を借方に記載します。

原因が判明すれば、反対の仕訳をして「現金過不足」を消去(0になるように)します。

一連の流れを見てみましょう。

(例題)
現金勘定の残高が100円であるのに対し、実際有高が150円であった。

実際有高=実際の現金の額が帳簿よりも50円多かったわけです。

借方科目金額貸方科目金額
現金50現金過不足50

現金を50円プラスする必要があります。そのため、借方に現金を記載します。貸方には現金過不足を記載します。

(例題)
現金過不足の原因が売上の記録漏れということが判明した。

売上が足りなかったわけです。そのため、売上を追加します。収益ですから貸方です。
借方に現金過不足を記載します。これにより、現金過不足が貸方と借方にそれぞれ50円記載されることになり、合算すると0になります。

借方科目金額貸方科目金額
現金過不足50売上高50

小口現金

日々生じる比較的少額の経費の管理を「小口現金係」に任せる場合の処理です。

文房具の費用や近場の電車賃など、いちいち銀行までおろしに行くのは面倒なので、経理部などで小さい金庫で少額の現金を保管するようなケースです。

小口現金は、日々の経費の支払は仕訳せず、一定期間(1ヶ月など)経過した時点でまとめて仕訳をします。

(例題)
当座預金から100円を小口現金係に預けた

借方科目金額貸方科目金額
小口現金100当座預金100

小口現金も資産なので、借方に記載します。

(例題)
50円の消しゴムを買って、小口現金から支払った

上で述べたとおり、日々の経費の支払は仕訳せず、一定期間(1ヶ月など)経過した時点でまとめて仕訳をします。
したがって、このタイミングでは仕訳をしません。

(例題)
今月小口現金から交通費50円、消耗品費50円が支払われた。

月単位でまとめて仕訳を行います。

借方科目金額貸方科目金額
交通費
消耗品費
50
50
小口現金100

小口現金から、交通費・消耗品費という費用(借方)に支払いがなされました。

(例題)
小口現金が100円減ったので、当座預金から補充した。

使った分は、月末などに補充をします。

借方科目金額貸方科目金額
小口現金100当座預金100

当座預金

小切手を振り出すための口座です。また、専ら決済用の口座としても使用します。

普通預金と異なり、金利は付きませんが、手厚く保護されます。

小切手を振り出した場合、「当座預金」を貸方に記載します。逆に、小切手が返ってきた場合は、「当座預金」を借方に記載します。

他人が振り出した小切手を受け取ったときは「現金」を借方に記載します。ただし、当座預金に預けるのであれば「当座預金」を借方に記載します。

当座借越

当座預金口座の金額よりも大きな金額の小切手を振り出した場合、銀行が立て替えてくれます。当座預金口座を持っているということは、金融機関からも信用してもらっているわけです。

(例題)
当座預金勘定の残高が50円であったが、商品の仕入代金100円を小切手を振り出して支払った

借方科目金額貸方科目金額
仕入100当座預金
当座借越
50
50

当座預金50円で足りない部分は、当座貸越として仕訳をします。金融機関に対する負債なので、貸方に記載をします。

ただし、「当座預金」と「当座借越」を区別せず「当座」という1つの勘定で処理することもできます。
これを一勘定制といいます。

(例題)
当座預金勘定の残高が50円であったが、商品の仕入代金100円を小切手を振り出して支払った

借方科目金額貸方科目金額
仕入100当座100

先ほどと同じシチュエーションですが、今回は「当座」という科目だけで処理をします。

普通預金・定期預金

当座預金以外に「普通預金」や「定期預金」を利用することもあります。これらの口座では利息が発生します。

また、多くの口座がある場合は、勘定科目に銀行名を加えることもあります。

(例題)
売掛金100円がA銀行の普通預金口座に振り込まれた。

借方科目金額貸方科目金額
普通預金A銀行100売掛金100

(例題)
A銀行の普通預金口座からB銀行の普通預金口座に500円を送金した。送金手数料は50円である。

借方科目金額貸方科目金額
普通預金B銀行
支払手数料
500
50 
普通預金A銀行550

送金手数料は「支払手数料」という勘定になります。費用ですから借方に記載をします。

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