みなさん、こんにちは。youtubeで簿記3級講座を展開しておりますが、それをブログでも紹介します。動画が良い方は下の動画をどうぞ。
今回から、本格的な簿記、仕訳について学習していきましょう。
商品を売買する場合に関連する仕訳を学習します。
分記法
分記法とは、仕入れた際に「商品」という資産が増えたと考える仕訳の方法です。
(例題)
300円のカバンを仕入れ、代金は現金で支払った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
商品 | 300 | 現金 | 300 |
300円のかばんを仕入れることにより、商品という資産が増えたので、左(借方)に商品を記載します。
一方で、現金という資産が減少したので、右(貸方)に現金を記載します。
(例題)
先ほどのカバンを350円で販売し、代金を現金で受け取った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 350 | 商品 商品販売益 | 300 50 |
かばん=商品が売れました。現金という資産をもらったので、借方に現金を記載します。
一方、かばん=商品という資産が手元からなくなるので、貸方に商品を記載します。
また、この取引で50円儲かった=収益ので、貸方に「商品販売益」を記載します。
三分法
商品を売買する場合の仕訳には、もう一つの方法があります。それが三分法です。
なお、商品の売買の際には三分法を用いるのが一般的です。この先は、特に断りのない限り三分法で仕訳をします。
三分法では、仕入れた際に「仕入」という費用が発生したと考えます。
(例題)
300円のカバンを仕入れ、代金は現金で支払った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
仕入 | 300 | 現金 | 300 |
今度は、仕入という「費用」が発生したと考えます。費用は、左(借方)に記載します。
一方、現金という資産が減ったので、貸方に現金を記載します。
(例題)
先ほどのカバンを350円で販売し、代金を現金で受け取った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 350 | 売上 | 350 |
分記法と異なり、「売上」という収益が発生したと考えます。売上は収益ですので、貸方に記載します。
一方、現金という資産が増えたので、借方に記載します。
買掛金
商売をしていると、仕入のたびに現金で代金を支払うのは、何かと面倒です。そこで、一月単位などでまとめて後払いをすることがあります。それを買掛金といいます。
例えば、1月中の取引の代金は、全てまとめて2月末に支払います。という感じです。
(例題)
300円のカバンを仕入れ、代金は掛けにした。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
仕入 | 300 | 買掛金 | 300 |
三分法では、仕入という費用が発生したと考えますので、借方に記載します。
一方、支払はあと=買掛金となります。買掛金は、後で支払う義務がある、要は借金です。そこで、負債が増えたと考え、右(貸方)に記載をします。
(例題)
掛けにした代金300円を現金で支払った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
買掛金 | 300 | 現金 | 300 |
約束の期日が来たので、代金を支払いました。
現金という資産が減るので、貸方に記載をします。
一方、支払ったことで買掛金という負債も減るので、左(借方)に記載をします。
売掛金
買掛金とは逆に、代金の受け取りを後でまとめて行うケースです。
(例題)
350円でカバンを販売し、代金は掛けにした。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
売掛金 | 350 | 売上 | 350 |
三分法では、売上という収益が発生したと考えますので、貸方に記載をします。
一方、代金は後でもらう=売掛金となります。売掛金は、後でお金を払って貰う権利=資産ですので、左(借方)に記載をします。
(例題)
掛けにした代金350円を現金で回収した。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 350 | 売掛金 | 350 |
現金という資産が増えましたので、借方に記載します。
一方、代金を受け取ったことにより売掛金はなくなります。資産が減るので、貸方に記載をします。
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